T-SAITO 読書日記

　AmazonのKindle Unlimited、3ヶ月の期間ももう少しで終わりますが、やっと価値のある本を読むことが出来ました。
　もっとちゃんと探して、Unlimitedを続けたいと思えるような本にたくさん巡り会えればよかったのですが、雑誌くらいしか読みませんでした。すでに、3ヶ月経過後は継続しないよう処理済みです。99円で参加できるキャンペーンがまたあれば、チャレンジしてみたいです。

　さて、この本はとても楽しく貨幣と経済について学ぶことが出来ました。一つだけ気になったのは、マルクスが価値について間違っていた？というところです（自分は、マル経が席巻していた大学で経済学を学んだのです）。マルクス経済学では、価値は二面性があり、労働とイコールになる本当の「価値」と市場で決まる「使用価値」があり、”「資本論」では使用価値は扱っていない”と思いますが、違っていたでしょうか？40年くらい前の知識なので、違っていたらごめんなさい。

　この本の中で紹介してある理屈を発展させた「現代貨幣理論」をひっさげて、消費税増税反対、減税、国債による福祉の充実などを唱える政党に「れいわ新選組」がありますが、他の政党がこういうまっとうな理論を無視しているのは、日本人の気質に合わないということと、財務省主導の政策運営の問題だと思います。一般に受け入れがたい（眉唾な）ものだという印象操作があるのでしょう。
　コロナによって100兆近い（通常の一般会計予算が年間100兆）支出をしたことで、日本経済はどうなるかとても楽しみです。2021年は好景気と日銀が達成できなかった2%のインフレが実現されるといいですね、皆んなが経済や貨幣、税金に対する考え方を変えるかもしれません。