入り婿侍商い帖 (1)◆千野 隆司 (著),
『 入り婿侍商い帖 (1)』
(新時代小説文庫) 文庫 – 2014/9/10
千野 隆司 (著), 浅野 隆広 (イラスト)
¥ 626
文庫: 283ページ
出版社: KADOKAWA/富士見書房 (2014/9/10)
言語: 日本語
ISBN-10: 4040703138
ISBN-13: 978-4040703138
発売日: 2014/9/10
商品パッケージの寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
先日、テレビで「一命」という映画をやっていたので、途中から見ました。
藩が潰れて浪人になり傘張りをしている主人公(海老蔵)の、預かっていた子供(瑛太)と娘(満島)が夫婦になり、孫も生まれて幸せな家族になれたが、やはり、薄幸な満島さんは結核になってしまい、治療のために貧しい生活がさらに厳しくなってしまいます。
孫が病気になった時に、とうとうどうしようもなくなって、瑛太は大名家の玄関で「腹を切らせてくれ」と因縁をつけるタカり(「狂言切腹」)をして、それじゃあどうぞと腹を切らされ、死んでしまいます。
孫は病死、満島さんも後を追って自害。という最悪な状況に切れた主人公(キれる役は適役か?)が大名家に討ち入りに行ってしまうという、本当に馬鹿な、腹立たしい映画でした。
江戸時代の武士は、何もしなくて百姓を搾取していただけのダニのような存在でしかなかったのに、階級社会のプライドや武士道などというクソッタレな寝言を後生大事にしている、ちょっと救いのない人たちです。
そんな武士の中で、主人公は旗本家の部屋積みの立場から、一念発起、舂米屋の婿に入ることに決め、店を大きくしようと頑張っています。
とても好感が持てます。続編が楽しみなシリーズです。
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