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2014.08.18

貘の檻◆道尾 秀介 (著)

『貘の檻 』
単行本 – 2014/4/22
道尾 秀介 (著)
単行本
¥ 1,944
単行本: 422ページ
出版社: 新潮社 (2014/4/22)
言語: 日本語
ISBN-10: 4103003367
ISBN-13: 978-4103003366
発売日: 2014/4/22
商品パッケージの寸法: 19.4 x 13 x 3.4 cm

 初期の道尾秀介が狂言回しだった頃の作品を思い出させるような、田舎と因襲と蒙さが出ている作品です。
 度々現れる「悪夢」のシーン中に「悪夢のような現実」が垣間見えていき、悲惨な全体像が最後に現れます。
 道尾さんの表裏の裏の部分が見えてくるような作品です。
 以下はネタバレですから、未読の方は読まないでください。

 このような、少しのすれ違い、ボタンの掛け違いが、大きな齟齬を生んでしまうというパターンは、道尾さんの作品ではよくあるものです。と、言うか、全てではないですが、多くの道尾作品の背骨になっていると言っても良いと思います。
 当然、それが事件の原因になるのですが、これまでの道尾作品では、必ず、最後に救いが現れてくる(この救いが、ラットマンのように、見る人や見方によって別な顔を見せているわけですが)のがこれまでの多くのパターンでしたが、この本ではそのような救いはありません。良いか悪いかは私には判断できませんが、これまで道尾さんの本を楽しみにしていた理由の一つが消えてしまったように感じました。

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