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2012.05.21

千年ジュリエット追記

静岡新聞の5月13日 文芸欄で 「この人この本」で紹介されていました。

この人この本 「千年ジュリエット」の初野晴さんーー日常から”片足浮いた”謎

写真 はつの・せい氏 1973年静岡市清水区出身

 ミステリー作家の初野晴さんが母校・清水南高を舞台にしたシリーズ第4作「千年ジュリエット」は、「現実から離れすぎず、片足が浮いたような非日常の謎」を目指す。
 高校生チカとハルタの幼なじみコンビが、弱小吹奏楽部を復活させようと部員集めに奔走。2人の周りには一癖ある仲間が集まる。学校生活の中で、2人が様々な謎に直面する青春ミステリーだ。
 ステージの練習中にと突如現れた鍵盤ハーモニカ奏者、戯曲の結末を書き上げずに逃げた演劇部員ー。今作では文化祭を取り巻く四つの短編から、様々な人もようが浮かび上がる。殺人や超人的な現象は怒らない。主人公たちの知識や雑学が謎解きの鍵になる。
「日常生活におこりそうでおこらないものの、さじ加減が大切」
「学校や会社から帰宅して、現実のつらさや生々しさを追求しすぎた小説を読むと疲れてしまうでしょう。少しの浮遊感を保つようにこころがけている」。結末は時に社会的な問題を暗喩、時にほんのり温かい気持ちにさせる。
 前3作は高校吹奏楽の甲子園・普門館を目指す部員たちの奮闘を軸にしていた。地震も吹奏楽部出身かと思いきや、高校時代は体育会系。「吹奏楽部の練習量はそのまま体育会系。パートごとに個性も際立っていて、題材にしてみたいと思った」と理由を明かす。
 根っからの理系人間。大学時代、友人の誘いでミステリー研究会と交流を持つようになってから、「伏線が回収されてうまく帰結するミステリー小説は落ち着く」と執筆を始めた。仕事の傍ら書いた「水の時計」で2002年、第22回横溝正史ミステリ大賞を受賞した。
 オスカー・ワイルドの童話と臓器移植を組み合わせ、ファンタジーの世界に運んだ「水の時計」は寓話的なダークミステリー。今シリーズとは味付けが異なるが、共通するのは「謎の持つ魅力」という。「予測がつかない展開に運ぶ面白さを出していきたい』
 実在の土地、特に生まれ育った旧清水市を舞台にするのは今シリーズが初めて。「海の香をはじめ、皮膚感覚として覚えているものや経験をベースにしている。地方都市が持つ固有の感覚を表してみたい」
(「千年ジュリエット」は角川書店・1785円)

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