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2012.02.09

プチ・プロフェスール◆伊与原 新 (著)

”プチ・プロフェスール”

『プチ・プロフェスール』
[単行本]
伊与原 新 (著)
価格: ¥ 1,470
単行本: 295ページ
出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/9/9)
言語 日本語
ISBN-10: 4048742426
ISBN-13: 978-4048742429
発売日: 2011/9/9
商品の寸法: 18.9 x 13.1 x 2.6 cm

 『お台場アイランドベイビー』の伊与原さんの「リケジョ」ミステリーです。
 ご自身研究者の伊与原さんが、物理学を専攻する研修生の「律」と、律が家庭教師している、リケジョを目指す小学生「理緒」、アルバイト運転手の「恵人」が様々な謎を解いていく連作短編ものです。
 期待していませんでしたが、思ったより全然良く、いかにも理系的な話題やトリックもありますが、最後は情感に訴えるもので締めくくるところなどとてもうまいと思います。
 お勧めです。
 

 「投げ出し墓のバンディット」 伝承に想を得て書かれたものらしく、一番理系的じゃないお話が最初に来ています。
 「恋するマクスウェル」 「SETI」や「ドレイクの方程式」など理系ミステリらしいお話です。推理のポイントにそちらの人でないと想像もできないような「へ~」というお話も入ってきます。
 「ドレイクの方程式」が簡易的?に種の寿命の年だけの知的生命体が銀河系に存在するというのは知りませんでした。
 「チェシャ猫マーダーケース」科学と言うか、疑似科学のお話です。
 「虹のソリティア」 これが一番理系ミステリなのではないでしょうか。にわかには信じられないようなトリックです。
 全然関係ない?のですが、京極さんのミステリーでたった一人の人がそのシチュエーションでだけ「見ること」ができないことが起こってしまうというものがあったのを思い出しました。
 「四〇二号のプロフェスール」 ラストに相応しい、素敵なお話です。

 特に、ラストの二編はすごく好きです。

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