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桐島、部活やめるってよ◆朝井 リョウ (著)

”桐島、部活やめるってよ”

『桐島、部活やめるってよ』
[単行本]
朝井 リョウ (著)
価格: ¥ 1,260
単行本: 208ページ
出版社: 集英社 (2010/2/5)
言語 日本語
ISBN-10: 4087713350
ISBN-13: 978-4087713350
発売日: 2010/2/5
商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 2 cm

 著者が「若い」というだけでは説明できない、とてもリアリティがある高校生たちを描いています。
 あんまりリアルで共感できないと、自分がすごく年寄りみたいで嫌ですが、まあ、実際そうなので仕方がありません。大体、息子(大学3年)や娘(高校1年)の考えてることが全然わからないのに、今の子どもの考えてることがわかるはずないですね。
 唯一(?)ストーリーのあるおはなしは、すごく陳腐に感じました。
 評判が良くて期待しすぎてしまったようです。才能を感じさせる、良い作品だと思います。

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天地明察◆冲方 丁 (著)

”天地明察”

『天地明察』
[単行本]
冲方 丁 (著)
価格: ¥ 1,890
単行本: 475ページ
出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009/12/1)
ISBN-10: 404874013X
ISBN-13: 978-4048740135
発売日: 2009/12/1
商品の寸法: 19 x 13.6 x 3.6 cm

 感服しました。慣れない時代物に挑戦しないではいられないような運命的な出会いが渋川春海と冲方さんとのあいだにあったのでしょう。
 すばらしい本でした。本屋大賞受賞も全く当然のことと思えます。

 登場人物すべてが個性的で光り輝いています。主人公の春海、義兄安井算知、その子知哲。そして、「ことは、幸せ者にございます 。」のこと。碁打ちの本因坊道策。算塾の村瀬義益、そして「えん」、関孝和。幕閣の酒井忠清、水戸光圀。会津藩の保科正之、安藤有益、島田貞継、山崎闇斎、友松勘十郎。何と言っても観測隊の建部昌明、伊藤重孝(「まかされました。」)。
 どの人も美しくきらめいています。誰もがまっすぐ生きていて、尊敬できる人生を送っています。

 良い本でした。今頃僕が勧めたところで意味はありませんが、本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。

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おやすみラフマニノフ◆中山 七里 (著)

おやすみラフマニノフ

『おやすみラフマニノフ』
(『このミス』大賞シリーズ) [単行本]
中山 七里 (著)
価格: ¥ 1,470
単行本: 315ページ
出版社: 宝島社 (2010/10/12)
言語 日本語
ISBN-10: 9784796679015
ISBN-13: 978-4796679015
ASIN: 4796679014
発売日: 2010/10/12

 「さよならドピュシー」の続編。ピアニスト岬洋介を探偵役に据えたシリーズ2作目です。
 今回は、音楽大学が舞台になります。秋の演奏会でコンサートマスターに選ばれた主人公城戸晶は、完全な密室からストラディバリウスのチェロが紛失する事件が起き、疑心暗鬼の中で統率が取れないオーケストラでラフマニノフのピアノ協奏曲の演奏を目指します。
 前作解説で「スポ根」と評されていましたが、これはもう「のだめ」というほかありません。
 Whodunit や Howdunit は多くの人が気づいてしまうと思いますが、Whydunit はなかなかの出来かと思います。惜しむらくは、前作同様、岬さん以外の人たち(特に○○さん)がやっぱいダメなやつばかりで本当にがっかりしてしまいます。これほどダメ人間ばかり登場させるのは、作者の狙いがあると思うのですが、よくわかりません。

P21 シューマン「トロイメライ
P29 パガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第二番 ロ短調 第3楽章 鐘のロンド
P55 リスト「パガニーニによる大練習曲第三番 ラ・カンパネラ
P75 ラプソディー・イン・ブルー
P83 パガニーニ「24のカプリース 第24番
P84 ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲
P140 チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲
P275 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番

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バチカン奇跡調査官 黒の学院◆藤木 稟 (著)

バチカン奇跡調査官 黒の学院

『バチカン奇跡調査官 黒の学院 』
(角川ホラー文庫) [文庫]
藤木 稟 (著)
価格: ¥ 860
文庫: 509ページ
出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/12/25)
ISBN-10: 9784044498023
ISBN-13: 978-4044498023
ASIN: 4044498024
発売日: 2010/12/25
商品の寸法: 15 x 10.8 x 2.4 cm

 本屋で平積みになっており、表紙が漫画っぽくてカッコ良かったのでつい買った本。地上波で放送された「天使と悪魔」を見て、読んでみる気になった。
 よく出来ていると思いますが、若干長く感じました。
 

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本屋大賞覚え

12日に本屋大賞が発表されていました。

1位 『謎解きはディナーのあとで』 著/東川篤哉(小学館)
2位 『ふがいない僕は空を見た』 著/窪美澄(新潮社)
3位 『ペンギン・ハイウェイ』 著/森見登美彦(角川書店)
4位 『錨を上げよ』 著/百田尚樹(講談社) 
5位 『シューマンの指』 著/奥泉光(講談社)
6位 『叫びと祈り』 著/梓崎優(東京創元社
7位 『悪の教典』 著/貴志祐介(文藝春秋)
8位 『神様のカルテ2』 著/夏川草介(小学館)
9位 『キケン』 著/有川浩(新潮社)
10位 『ストーリー・セラー』 著/有川浩(新潮社)

 読んでないですね~。これからぼちぼち読んでいくことにします。
 Neが読みたいと言ったので『謎解きはディナーのあとで』は買ってありますが、こんな高評価を受けるような本だとは知りませんでした。早速読んでみることにします。

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いとま申して―『童話』の人びと◆北村 薫 (著)

いとま申して―『童話』の人びと

『いとま申して―『童話』の人びと 』
[単行本]
北村 薫 (著)
価格: ¥ 1,400
単行本: 335ページ
出版社: 文藝春秋 (2011/02)
ISBN-10: 4163299203
ISBN-13: 978-4163299204
発売日: 2011/02
商品の寸法: 19.2 x 13 x 3 cm

 北村薫さんがなくなった父親の日記を元に、昭和初の人々(特に、父親の傾注していた「童話創作」の世界を中心とした)を描いています。
 当時の人々の考えがよくわかり、時代の息吹を知ることができる本になっています。
 (ミステリではありません・・・と思います。どのくらいの冊数を考えているのかわかりませんが、かなりの大作になるだろうと思われます。)

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田村はまだか◆朝倉 かすみ (著)

田村はまだか

『田村はまだか』
(光文社文庫) [文庫]
朝倉 かすみ (著)
価格: ¥ 600
文庫: 303ページ
出版社: 光文社 (2010/11/11)
ISBN-10: 9784334748692
ISBN-13: 978-4334748692
ASIN: 4334748694
発売日: 2010/11/11
商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm

 冬の札幌の小さいスナック(?)で、同窓会の3次会流れてきた5人組(40歳、男3・女2)。悪天候で飛行機が遅れて到着していない「田村」を待っています。マスター(42歳男)が5人の話を聴くともなしに聞いていると、田村をめぐる思い出話になって生きます・・・。

 最初の「田村」の思い出の1篇の後、マスターを含めた6人それぞれの物語が連作短編の形で描かれます。

 最初の1篇がすばらしい短編で、本当に心を打たれました。最初がよすぎただけに、連作短編にして価値が落ちてしまうのではないかと危惧してしまいましたが、それぞれのお話も、微妙につながる人間関係も、意外な展開もとてもよくまとまっていました。1冊の本としてもとてもすばらしいものでした。

 図書館で借りて読みましたが、文庫本を買ってみたところ、田村を待っていなかった同窓会出席者のお話し、「おまえ、井上鏡子だろう」がおまけで付いていました。

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文庫本の情報量について

 さよならドビュッシーを読んでいたNeが、「この本、字が大きいよね」と言うので見てみると、字が大きいのではなく、行間が空いているように思える。試しに、1ページの行数を数えてみた。

 18行 角川文庫、創元推理文庫、中公文庫、集英社文庫
 17行 ハヤカワ文庫(旧版)、光文社文庫、講談社文庫、宝島社文庫、徳間文庫、小学館文庫
 16行 新潮文庫
 
 ちなみに、香月日輪の妖怪アパートシリーズ(講談社文庫)は、なんと15行/頁でした。

 新潮文庫の行数が少ないのは意外でした。サンプリングした米村圭伍「退屈姫君シリーズ」が特に少ないのでしょうか?

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さよならドビュッシー◆中山 七里 (著)

さよならドビュッシー

『さよならドビュッシー』
(宝島社文庫) [文庫]
中山 七里 (著)
価格: ¥ 590
文庫: 314ページ
文庫: 415ページ
出版社: 宝島社 (2011/1/12)
言語 日本語, 日本語
ISBN-10: 9784796679923
ISBN-13: 978-4796679923
ASIN: 4796679928
発売日: 2011/1/12

 火事で祖父と従姉妹を同時に失い、自身もⅢ度熱傷が体表の34%を占めるという瀕死の状態から奇跡的に助かった少女が、ピアニストを目指して努力していく姿が描かれています。
 残念なのは、彼女の周りにいる人達が、医師新条と主人公を指導するピアニスト岬洋介以外、まったくダメな人ばかりであること。主人公がその境涯から周りの人に対して猜疑的な感覚を持っていたことは想像できるが、それにしてもあまりにペラペラな小悪党ばかりで・・・。
 特筆するべきことは、著者の音楽に対する知識の深さと、描写の美しさ。あまり興味のない僕のような人でも聞いてみたいと思わせるような素敵な表現になっている。素晴らしいと思います。

 たぶん、ミステリー好きの人は最初からトリックに気づいてしまうし、その後の(大きな方の)事件についても見当がついてしまうと思いますが、ミステリーとしてもとても良く出来ていると思います。

P009 ショパン「英雄ポロネーズ
P112 リスト超絶技巧練習曲第4番 「マゼッパ
P156 リムスキー・コルサフ作曲「熊蜂の飛行
P202 ショパン エチュード 十の一
P226 ドビュッシー「月の光
P227 ドビュッシー「アラベスク一番
P272 メンデルスゾーン バイオリン協奏曲
P275 モーツァルト 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク
P269 ベートーヴェン 「ピアノ協奏曲第五番変ホ長調 皇帝

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GOSICKVII‐ゴシック・薔薇色の人生‐

GOSICKVII‐ゴシック・薔薇色の人生‐

『GOSICKVII‐ゴシック・薔薇色の人生‐』
(角川文庫) [文庫]
桜庭 一樹 (著)
価格: ¥ 620
文庫: 314ページ
出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/3/25)
ISBN-10: 9784044281151
ISBN-13: 978-4044281151
ASIN: 4044281157
発売日: 2011/3/25
商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.4 cm

 GOSICK シリーズも10冊目です。この本は『富士見ミステリー文庫』で刊行されたものを『角川文庫』再刊行したものではなく、最初から『角川文庫』で書き下ろされたものです。(富士見ミステリーで刊行されてはいないようですが、未確認)
 この本では、シリーズ最大の謎である『ココ=ローズ』事件の謎が明かされます。

 お話しとしては、ここで終わっても良いようなきれいな終わり方をしていますが、アニメ化もされたところですし、桜庭さんに商売気をだして、もう少し書いてもらいたいのですが…。期待せずに待つことにします。

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小夜しぐれ (みをつくし料理帖)◆高田 郁 (著)

小夜しぐれ (みをつくし料理帖)

『小夜しぐれ (みをつくし料理帖) 』
[文庫]
高田 郁 (著)
価格: ¥ 620
文庫: 296ページ
出版社: 角川春樹事務所 (2011/3/15)
言語 日本語
ISBN-10: 9784758435284
ISBN-13: 978-4758435284
ASIN: 4758435286
発売日: 2011/3/15
商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.8 cm

 とても楽しみにしているシリーズです。
 この本が出ていると知った日は、会社を早めに切り上げ、書店で本を買い、夕食後すぐに布団にもぐりこんで読み始めました。こういう時に幸せを感じます。
 今回は、とうとう小松原さんの秘密が明かされました。いよいよ佳境なのでしょうか?もっとずっと続いてもらいたいとも思いますし・・・。

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