« ファミリーツリー◆小川糸 (著) | トップページ | FINE DAYS◆本多 孝好 (著) »

2010.06.20

隠蔽捜査◆今野 敏 (著)

隠蔽捜査

『隠蔽捜査 』
(新潮文庫)
今野 敏 (著)
価格: ¥ 620
文庫: 409ページ
出版社: 新潮社 (2008/1/29)
ISBN-10: 4101321531
ISBN-13: 978-4101321530
発売日: 2008/1/29
商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2 cm

 今野さんは初めて読みます。
 弟にずいぶん前に勧められていたのですが、警察小説はあまり好きなジャンルではなかったので敬遠していました。「ジウ」のおかげで、ちょっと面白いジャンルかな?と思うようになり、図書館の開架から借りてみました。
 主人公竜崎伸也は、警察庁のキャリアですが「蒼穹の昴」に出てくる官吏のような考え方をする人です。
 最初のうちは、なんだこいつは?と思いますが、読み進むうちにその徹底した原則主義(建前と本音が一致する)と滅私奉公的な国家優先主義(?)に尊敬を覚えるようになります。
 勿論、この完全にズレてしまっている変人、竜崎は魅力的ですが、本当にこういう人がキャリアだったら、日本は大丈夫なのでしょうか?
 以下はネタバレがあります。未読の方は読まないでください。


 


 ともあれ、ちょっと冷静に考えれば主人公の行動は至極当たり前の行動で、現職警察官が犯人であろうと(逆にそれだからこそ)適切な情報公開と、通常よりも厳しい取り調べが必要でしょう。
 國松長官の襲撃事件の時、警視庁巡査長による供述をもみ消したことを「前例」としていますが、この自供を隠蔽したのは事実で、公安部長が更迭され警視総監は辞職したようですが、当の巡査長がこの罪で告訴されていないところを見ると、供述の信頼性は相当低かったのだと思います。
 フィクションとしては面白いですが、これは前例にはならないでしょう。

|

« ファミリーツリー◆小川糸 (著) | トップページ | FINE DAYS◆本多 孝好 (著) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 隠蔽捜査◆今野 敏 (著):

« ファミリーツリー◆小川糸 (著) | トップページ | FINE DAYS◆本多 孝好 (著) »