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2010.04.30

僕の明日を照らして◆瀬尾まいこ (著)

僕の明日を照らして

『僕の明日を照らして』
(単行本)
瀬尾まいこ (著)
価格: ¥ 1,470
単行本: 240ページ
出版社: 筑摩書房 (2010/2/10)
言語 日本語
ISBN-10: 4480804250
ISBN-13: 978-4480804259
発売日: 2010/2/10
商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2.6 cm

 初めて瀬尾さんの本を読んだのは「優しい音楽」でした。正直なところ、良いお話だが、登場人物が薄く、ギトギトした感じが無くて水彩画の世界のように思いました。
 瀬尾さんの本を読み進むうちに、「戸村飯店青春100連発 」のように個性的な登場人物が楽しませてくれたり、「温室デイズ」のように、教育の現場で真剣に悩んで、悩んで、考えて、考えた人でなければ書くことのできないような濃いお話も読むことができました。
 この本は、地味ながら、瀬尾さんの集大成と言っても良いような本です。
 深い問題を抱えながら、前向きに、一生懸命進んで行く人達を丁寧に描いています。

 登場人物は、皆良い人で、優しい気持ちを持っています。しかし、それが酷い現実を産んでしまう。
 特に隼太の義父となる優は、社会的地位も高く、教育水準も高い、言ってみればエリートです。その上、奢ることなく、だれにも優しく接することができる人です。しかも、本当に隼太を愛している。ラスト近くに明らかになるエピソードでも、どれでけ愛しているかよくわかります。それなのに・・・。
 隼太と優は二人で解決することができましたが、傷つく方も、傷つける方もどちらも心には大きな傷跡が残ってしまいます。
 こんな良い本なのに、どうしても他人事に感じてしまって、ダメな読者だなあと反省しています。

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