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僕の明日を照らして◆瀬尾まいこ (著)

僕の明日を照らして

『僕の明日を照らして』
(単行本)
瀬尾まいこ (著)
価格: ¥ 1,470
単行本: 240ページ
出版社: 筑摩書房 (2010/2/10)
言語 日本語
ISBN-10: 4480804250
ISBN-13: 978-4480804259
発売日: 2010/2/10
商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2.6 cm

 初めて瀬尾さんの本を読んだのは「優しい音楽」でした。正直なところ、良いお話だが、登場人物が薄く、ギトギトした感じが無くて水彩画の世界のように思いました。
 瀬尾さんの本を読み進むうちに、「戸村飯店青春100連発 」のように個性的な登場人物が楽しませてくれたり、「温室デイズ」のように、教育の現場で真剣に悩んで、悩んで、考えて、考えた人でなければ書くことのできないような濃いお話も読むことができました。
 この本は、地味ながら、瀬尾さんの集大成と言っても良いような本です。
 深い問題を抱えながら、前向きに、一生懸命進んで行く人達を丁寧に描いています。

 登場人物は、皆良い人で、優しい気持ちを持っています。しかし、それが酷い現実を産んでしまう。
 特に隼太の義父となる優は、社会的地位も高く、教育水準も高い、言ってみればエリートです。その上、奢ることなく、だれにも優しく接することができる人です。しかも、本当に隼太を愛している。ラスト近くに明らかになるエピソードでも、どれでけ愛しているかよくわかります。それなのに・・・。
 隼太と優は二人で解決することができましたが、傷つく方も、傷つける方もどちらも心には大きな傷跡が残ってしまいます。
 こんな良い本なのに、どうしても他人事に感じてしまって、ダメな読者だなあと反省しています。

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麗しき花実 ◆乙川 優三郎 (著)

麗しき花実

『麗しき花実 』
乙川 優三郎 (著)
価格: ¥ 1,890
単行本: 348ページ
出版社: 朝日新聞出版 (2010/3/5)
ISBN-10: 4022507241
ISBN-13: 978-4022507242
発売日: 2010/3/5
商品の寸法: 19.2 x 12.8 x 2.8 cm

 『逍遥の季節』と同じで、江戸の女性職人を描いています。
 蒔絵職人の家に生まれた主人公理野は、思いの人に添い遂げられず、失意の中、兄の江戸修業に同行して羊遊斎の門をたたきます。
 蒔絵師としての開花と、女性としての揺れる心。乙川さんらしい繊細なお話になっています。
 乙川さんとしては、十八番の内容の上、『逍遥…』の短編の中で培ってきた主題であるだけに、もっと、心に響いて来ても良いはずですが、波長が自分に合わなかったらしく、今ひとつ感動できなかかったのが残念です。

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疾風ガール◆誉田 哲也 (著)

疾風ガール

『疾風ガール』
(光文社文庫) (文庫)
誉田 哲也 (著)
価格: ¥ 680
文庫: 389ページ
出版社: 光文社 (2009/4/9)
ISBN-10: 4334745709
ISBN-13: 978-4334745707
発売日: 2009/4/9
商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.4 cm

 主人公のギタリスト「柏木夏美」とバンド崩れの芸能事務所のスカウター「宮原祐司」の出会いから、それぞれの目線で順番に物語が語られる。
 「夏美」の魅力が基本のお話しですが、『疾風ガール』のネーミングに恥ない突っ走り女で、付き合わわされる「祐司」はたまらないところでしょう。まあ、まわりの人は皆そんな彼女が大きく成長してくれるのを見守っているという設定なのですが。
 お話しは面白く読ませてもらいましたが、「Ban」の宣伝のようなカバーと、「エイエイオー」などとのたまわってしまう解説はいただけないと思います。

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GOSICKIII ―ゴシック・青い薔薇の下で― ◆桜庭 一樹 (著)

GOSICKIII

『GOSICKIII ―ゴシック・青い薔薇の下で― 』
(角川文庫) (文庫)
桜庭 一樹 (著)
価格: ¥ 580
文庫: 285ページ
出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/1/23)
ISBN-10: 4044281084
ISBN-13: 978-4044281083
発売日: 2010/1/23
商品の寸法: 15.2 x 10.4 x 0.6 cm

 今回は首都ソヴレムのデパート「ジャンタン」の謎を解き明かします。
 ヴィクトリカは風邪をひいて部屋で寝ながら、電話で事件を解決し、安楽椅子探偵ものらしくなっています。
 「ツンデレ」の「デレ」が多くなってきて、まあ、何と言うか、微笑ましいって感じです。

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GOSICKII ―ゴシック・その罪は名もなき― ◆桜庭 一樹 (著)

GOSICKII

『GOSICKII ―ゴシック・その罪は名もなき―』
(角川文庫) (文庫)
桜庭 一樹 (著)
価格: ¥ 660
文庫: 380ページ
出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009/11/25)
ISBN-10: 4044281076
ISBN-13: 978-4044281076
発売日: 2009/11/25
商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.8 cm

 GOSICKの2巻目です。
 今回は、ヴィクトリカは母・コルデリアの無実をはらします。

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おさがしの本は◆門井 慶喜 (著)

おさがしの本は

『おさがしの本は』
(単行本(ソフトカバー))
門井 慶喜 (著)
価格: ¥ 1,680
単行本(ソフトカバー): 290ページ
出版社: 光文社 (2009/7/18)
ISBN-10: 4334926681
ISBN-13: 978-4334926687
発売日: 2009/7/18
商品の寸法: 18.8 x 13 x 2.2 cm

 読んだのですが、ブログに書くのを忘れていました。
 (「GOSICK」の前あたりに読んでいます)
 本探しのミステリィは、その本を知らない人に納得させるのはかなり難しいんですね。
 ラストは”映画の”「県庁の星」みたいな話になってしまいますが、そのラストの落ちを思い出せなんです。

 「本屋に売っているような本を大量に借りて、図書館を無料の貸本屋と思っているような人」=オレ への批判も載っていましたが、インターネットでなんでも調べられるこの時代に、図書館の意味は一体何処にあるのか?と正直な疑問を持ってしまいました。
 勿論、僕はすごく助けられていますが(主に経済的に)、血税を使って業務をしている人たちが、この本に出て来るような「くだらない」仕事をしているとしたら、本当に図書館の意味はなくなってしまいかねません。
 「図書館戦争」みたいに、嘘で良いから、感動させてもらいたいところです。

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3月のライオン 4◆羽海野 チカ (著)

3月のライオン 4

『3月のライオン 4』
(ジェッツコミックス) (コミック)
羽海野 チカ (著)
価格: ¥ 510
コミック: 180ページ
出版社: 白泉社 (2010/4/9)
ISBN-10: 4592145143
ISBN-13: 978-4592145141
発売日: 2010/4/9
商品の寸法: 17.8 x 12.8 x 1.8 cm

 4巻を読みました。素晴らしい。
 この巻では、3巻にあまりにもかっこよかった島田さんがさらにかっこよく、勝負の世界の厳しさとそこに生きる棋士の壮絶な生きざまを体現しています。
 島田さんがかっこ良すぎて、これだけ死亡フラグが立ってしまっては、死ぬしかないのでは・・・?といらぬ心配をしてしまうほどです。
 いよいよ、ボスキャラ「宗谷名人」も前面に出てきて、ますます面白くなる(であろう)5巻を首を長くして待つことにしましょう。

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失恋延長戦◆山本 幸久 (著)

失恋延長戦

『失恋延長戦』
(単行本(ソフトカバー))
山本 幸久 (著)
価格: ¥ 1,470
単行本(ソフトカバー): 272ページ
出版社: 祥伝社 (2010/3/11)
言語 日本語
ISBN-10: 439663336X
ISBN-13: 978-4396633363
発売日: 2010/3/11
商品の寸法: 19 x 13.1 x 2.2 cm

 「金粉+赤パンツ」が出てきたり、はちゃはちゃな一面がありながら、山本さんの本の中でも、断然ストレートな恋愛+少女の成長+犬 小説です。
 こういうお話しは大好きです。

 「愛は苦手」に続いて、仕事小説を離れて良い感じになってきています。
 山本さんは本当に良いお話しを書く作家さんだと思います。次の作品を楽しみにしています。

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GOSICK ―ゴシック―◆桜庭 一樹 (著)

GOSICK ―ゴシック―

『GOSICK ―ゴシック―』
(角川文庫)
桜庭 一樹 (著)
価格: ¥ 580
文庫: 301ページ
出版社: 角川書店
(角川グループパブリッシング)
(2009/9/25)
ISBN-10: 4044281068
ISBN-13: 978-4044281069
発売日: 2009/9/25
商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1 cm

 これを書いている、今、左手前に「蚊」のようなものが飛んでいた。
 今年はじめての蚊かもしれない。
 今週はいろいろ忙しく、ちょっとくたびれている。ブログを書くこともできませんでした。

 さて、2003年12月富士見ミステリー文庫から観光されたものの角川文庫版です。
 「十二国記」などラノベから文庫本化される本は多いですが、直木賞の賜物、桜庭さんのラノベが角川文庫で出てくれれば、おじさんも素直に買うことができます。
 (まあ、アマゾンに頼めばなんの苦もなくラノベも買うことができるのですが・・・。)

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4月10日松崎に行ってきました。

Img_0269


 久しぶりAkがゆっくり休めると言うことで、Ak、Neと3人で松崎に花畑を見に行ってきました。

 こちらにくるのは2回目ですが、やや遅めでしたが、桜も見ることができました(臨時駐車場前の道をわたると、川に浮かんだ桜の花びらが見事でした)。
 花畑は、金魚草、キンモクセイ、ペチュニアが時期で、とても綺麗でした。
 カモ(あひる?)が居たり、花畑の中に喫茶店があったり(ポットの中で開く中国茶を飲みましたが、とても良い香りで楽しめました。また、黒いおもちのお雑煮もいただきましたが、おもちは勿論、入っていたナノハナや大根のお味がすごく良く、感心しました。)、前回とは違った見ものもあり、楽しめました。
 前回は足湯も楽しんだのですが、今回はタオルを忘れました。
 これから行く方はタオルをお忘れなく。

 行きは清水から駿河湾フェリー、帰りは海岸沿いをずっと回って、東田子の浦のところから1号線に乗りました。

 ちょっとつかれましたが、楽しいドライブでした。

 松崎で給油しました。
 37.58L 走行距離 552km 14.69km/L

 この程度が街乗りのアベレージのようです。

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吉祥寺の朝日奈くん◆中田永一

吉祥寺の朝日奈くん

『吉祥寺の朝日奈くん』
(単行本)
中田永一 (著), 池田進吾 (イラスト)
価格: ¥ 1,680
単行本: 307ページ
出版社: 祥伝社 (2009/12/11)
言語 日本語
ISBN-10: 4396633300
ISBN-13: 978-4396633301
発売日: 2009/12/11
商品の寸法: 19 x 12.6 x 3 cm

 中田さんの(たぶん)2冊目の短編集です。
 中田さんの1冊目「百瀬こっちをむいて。」は2008年のマイベスト10の5位にあげさせてもらいました。
 とても期待する、良い作家さんです。

 表題作も良いお話しでしたが、最初の「交換日記をはじめました!」が素晴らしい傑作だと思いました。このお話しは必読です。Neにも読むように言っておきました。

 動詞や形容詞の漢字の一部を「ひらく」特徴のある文体なので「百瀬・・・」ではそのことにちょっとこだわってしまいましたが、平易で読みやすく、なんの問題もありません。

 本当によい本なので、是非読むべきだと思います。
 

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4月3日、苺狩りに行ってきました。

今年は随分遅くなってしまいましたが、毎年行っている「なぎさ園」さんで石垣苺狩りを楽しみました。
時間制限がないので、苺に飽きたら、お庭のスペースでお茶をいただいたり、ゲームをしたり出来ます。
Neとオセロをやったところ、33:31で負けてしまいました。結構真面目にやったつもりでしたが、ショックです。
苺の摘み方もNeから教わりました。最近ダメ父ぶりが顕著になっています。

帰り道は清水側から日本平を通るルートを取りました。桜が満開。色々な色の桜が見られ、とても綺麗で得をした気分です。

昼食はちょっと遅めにセントラルスクエアの魚がし鮨で回転寿司を食べました。カツオとイナダが特価で美味しかった。カニ汁を頼んだら、毛ガニが1匹入っていたり、とてもお得な昼食でした。
(でも、やっぱり一番美味しかったのは中トロ(500円)とシマアジ(450円)の高額商品でした)

日本平パークウェーでお花見というのは結構良い選択だと思います。

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花や散るらん◆葉室 麟

花や散るらん

『花や散るらん 』
花や散るらん (単行本)
葉室 麟 (著)
価格: ¥ 1,575
単行本: 287ページ
出版社: 文藝春秋 (2009/11/12)
ISBN-10: 4163285504
ISBN-13: 978-4163285504
発売日: 2009/11/12
商品の寸法: 19.2 x 14 x 2.8 cm

 『いのちなりけり』の続編になります。
 今回は将軍綱吉の生母「桂昌院」への叙位をめぐる朝廷・大奥と幕府の争いが、「忠臣蔵」の事件を生み出すという表の流れの中に、蔵人と咲弥、そして養女の香哉が巻き込まれていきます。
 前作とは主要登場人物(蔵人、咲弥、右京)が変わらないだけで、お話としては全然連続していないので、この本から読み始めても問題はありませんが、『いのち・・・』もとても良い本なので読んでからこの本を読んだ方が良いと思います。 

 『いのち…』で大変失礼なコメントをしてしまいましたが、この本は本当に端正な作品だと思いました。
 (乙川さんと比較するのも、ポイントがずれていたかと反省しています。)

 第142回(2009年度下半期)の直木賞候補作ですが、受賞にふさわしい素晴らしい本だと思うのですが、残念でした。
 きっと、次回は受賞されると思います。

 

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