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円朝の女◆松井 今朝子

円朝の女

『円朝の女』
(単行本)
松井 今朝子 (著)
価格: ¥ 1,500
単行本: 227ページ
出版社: 文藝春秋 (2009/11/12)
ISBN-10: 416328690X
ISBN-13: 978-4163286907
発売日: 2009/11/12
商品の寸法: 20 x 13.6 x 2.6 cm

 ことし最後の本になりました。
 年末によく演じられる、「芝浜」の作者として有名な三遊亭円朝を彼を取り巻く女性を通して描こということなのでしょうが、円朝より語られる女性のほうがよほど魅力的で、円朝をダシにして、幕末、明治初に生き抜いた女性たちの姿を描いたと言うほうが良いのかもしれません。
 当時の市井の人たちの様子がよくわかり、楽しく読めました。

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イオニアの風◆光原 百合

イオニアの風

『イオニアの風』
(単行本)
光原 百合 (著)
価格: ¥ 2,100
単行本: 369ページ
出版社: 中央公論新社 (2009/08)
ISBN-10: 4120040445
ISBN-13: 978-4120040443
発売日: 2009/08
商品の寸法: 19.4 x 13.6 x 3 cm

 ファンタジーです。
 「銀の犬」と違って、ミステリィ色はとても薄く、ギリシア神話に題材を取った普通のファンタジーなので、ご注意ください。

 神話というものは、昏さがつきものだと思います。
 人の論理(科学)で理解できないものに対する畏れが「神話」にはあります。
 ギリシア神話だけがそういった昏さから遠く、明るく、人間的な神々が印象的です。
 「銀の犬」の北欧神話が、特に昏いものだっただけに、明るい「イオニアの風」は印象的でした。

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星間商事株式会社社史編纂室◆三浦 しをん

星間商事株式会社社史編纂室

『星間商事株式会社社史編纂室』
(単行本)
三浦 しをん (著)
価格: ¥ 1,575
単行本: 296ページ
出版社: 筑摩書房; 四六版
(2009/7/11)
言語 日本語
ISBN-10: 448080420X
ISBN-13: 978-4480804204
発売日: 2009/7/11
商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.6 cm

 三浦さんの趣味を題材に取った作品だけに、力が抜けていて読みやすくなっています。
 「夏フェス」から「冬フェス」の期間が、「冬フェス」から「夏フェス」の期間より短い事など、経験者でなければ出てこないような記述が、なるほどと思わせます。
 腐女子やらBLなどが出てくると、極端に引いてしまうおじさんな僕でも違和感なく読めますし、全体にユーモラスでほのぼのしてるところなど流石三浦さん、上手いなあと感心しました。
 悩みながらも趣味を前向きに肯定しているところ、良い感じです。

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WILL◆本多 孝好

WILL

『WILL』
(単行本)
本多 孝好 (著)
価格: ¥ 1,680
単行本: 328ページ
出版社: 集英社 (2009/10/5)
言語 日本語
ISBN-10: 4087713229
ISBN-13: 978-4087713220
発売日: 2009/10/5
商品の寸法: 19 x 12.4 x 2.8 cm

 年末も押し迫ってきましたが、今年の最後を飾るにふさわしいベストの1冊です。
 本多さんは、一筋縄ではいかない作家さんです。
 ハードボイルドを意識しながら、純愛小説であったり。
 オカルトっぽい内容ながら、理詰めのミステリィであったり(道尾さんライクなのかも知れません)。
 なんと言ってもこの構成には感動しました。
 最後のどんでん返しが好きな人が、ミステリィファンには多いようです。ネタバレで興趣をそいでしまうと困るので、内容は書きませんが、この本もそういう良い意味のサプライズがあります。
 昨年、道尾さんの「ラットマン」を「カラスの親指」の上に持っていたのも、「愛」のあるサプライズがより楽しめたためでした。そういう意味では、この本は、満点の本だと思います。

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神去なあなあ日常◆三浦 しをん

神去なあなあ日常

『神去なあなあ日常』
(単行本)
三浦 しをん (著)
価格: ¥ 1,575
単行本: 290ページ
出版社: 徳間書店 (2009/05)
ISBN-10: 4198627312
ISBN-13: 978-4198627317
発売日: 2009/05
商品の寸法: 19 x 12.6 x 2.4 cm

 Kazeさんの推奨本です。
 山林業をやっている人には一種のあこがれがあります。
 高校時代、山から木を下ろしてくる手伝いをしたことがありますが、自分より細くて力のなさそうなおじいさんが自分では絶対持てない木を重そうでもなく運んでいって、自分たちが遅れてしまったので、少し広いところで、手に持った杖の上にバランスを取って木を置いて、たばこを吸っていました。
 格好いいと思いました。
 山の中では、何をやってもあの人にはかなわないと思いました。

 さて、そんな林業ですが、3K産業であり、都会からも遠いところにずっと居なければならない。当然後継者問題は深刻でしょう。
 大人の事情で、高校卒業と同時に政府の「緑の雇用」制度で神去村に放り込まれてしまった「勇気」の1年間を手記形式で描いていますが、大変楽しく読むことが出来ました。
 しかし、クライマックスが「だんじり」であることには、ちょっとがっかり。
 もっと、あるでしょ? ・・・無いの?
 釣りもしなければ(ウナギは出てきましたが)、山芋も掘らない、キノコもつまない。もっと、山の暮らしをエンジョイ出来ると思うのですが・・・。
 三浦さんなので、若干辛い評価をしてしまいましたが、とっても楽しい、良い本でした。

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蘭陵王◆田中 芳樹

蘭陵王

『蘭陵王』
(単行本)
田中 芳樹 (著)
価格: ¥ 1,575
単行本: 346ページ
出版社: 文藝春秋 (2009/9/26)
ISBN-10: 4163279008
ISBN-13: 978-4163279008
発売日: 2009/9/26
商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 2.8 cm

 六朝文化というと、なんとなく歴史の教科書に載っていたような気がしますが、三国時代の後に50年以上にわたり三国鼎立の時代があったことなど全く知りませんでした。
 だいたい、殷・周・秦・漢・三国・隋・唐・・・・ と覚えていますよね(いや・・・違っているかも知れませんが・・・)。
 そして、三国時代と同じ英雄の時代です。面白かった。
 それにしても、帝位の簒奪は、中国の人にとっても相当に大変なことなのでしょうか?暗愚な皇帝で国を滅ぼすくらいなら、どんどん簒奪した方が良いようにも思えますが・・・。
 しかし、それでは混乱が続いて逆に中国文明が栄えることもなかったのかも知れません。

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2010年の手帳

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 2009年は買えませんでしたが、2010年は Delfonics の Rollbahn Diary を購入しました。
 今は、仕事で使うノートはすべて Rollbahn にしています。 1年1冊程度のペースで、備忘とTODOをとにかく書きなぐって、後でチェックをしていく形です。
 年とともに記憶力の衰えはすごいものがあり、2ヶ月前に作った資料の更新に一苦労するような情けない状態で(フッダーには必ずファイル名を入れるようにしています)、Rollbahnにはかなり助けられています。
 写真のとおり、リングの綴りなので、ページを360度開くことができ、裏も表も違和感なくメモすることができます。

 しかし、ダイアリーは少し厚い分、リングが大きいので、結構邪魔です。
 見開き2ページで1ヶ月のカレンダーになっているのですが、、思いのほか書きにくい。
 (360度あけると、週の途中で切れてしまうので、頻繁に裏表ひっくり返さないとスケジュールを埋められません)

 ちょっと失敗したかな?と思っています。

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インサイト日記■やっと補助金がきました。

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 7月にインサイトを購入して、13年乗ったセレナを廃車して25万円の補助金の申請をしていましたが(ディーラーでやってくれました)、やっと「確定通知」が来ました。
 11月30日付けになっていますが、ここ1~2日で届いたものだと思います。入金はまだされていないようです。
(通知書発送後2週間以内に指定銀行口座に入金されるようです。)

 この補助金を受けたので、わたし(間接補助事業者)はインサイト(環境対応車)を新車新規登録日から1年間使用し、譲渡、交換、貸付、廃棄してはいけないそうです。まあ、しませんが。
 (天災や事故で走行不能となり廃車処分にした場合は返納する必要は無いようです)

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ゴールデンスランバー◆伊坂 幸太郎

ゴールデンスランバー

『ゴールデンスランバー』
(ハードカバー)
伊坂 幸太郎 (著)
価格: ¥ 1,680
ハードカバー: 503ページ
出版社: 新潮社 (2007/11/29)
ISBN-10: 4104596035
ISBN-13: 978-4104596034
発売日: 2007/11/29
商品の寸法: 19.4 x 14.2 x 2.2 cm

 Akがブックオフで買ってきたもの。
 とても面白く読めましたが、色々と話題豊富な作品です。

 (1)映画化について 2010年1月30日封切り
 青柳雅春・・・堺雅人、樋口晴子・・・竹内結子、森田森吾・・・吉岡秀隆、小野和夫・・・劇団一人
 三浦は「黒いパーカーの男」なのでしょうか?

 (2)直木賞候補辞退について
 伊坂さんの意図はわかりませんが、この作品で直木賞候補を辞退しています。
 該当する回の受賞は 井上荒野 『切羽へ』 。
 候補作は荻原 浩 『愛しの座敷わらし』 、新野剛志 『あぽやん』 、三崎亜記 『鼓笛隊の襲来』 、山本兼一 『千両花嫁』 、和田 竜 『のぼうの城
 3冊しか読んでいないので、直木賞を取れたかはわかりませんが、選ばれていればかなり有力な候補となったと思います。読んだ3冊とは作品のレベルが違うと思いました。

 (3)ゴールデン・スランバーについて
 ビートルズの「アビイ・ロード」中の楽曲で、バラバラになりかけているビートルズがもう一度昔のように一緒にやれるようにとの願いをこめながら、一人でメドレーにまとめた曲だと本の中でも紹介されています。
 CDは家には無いので、Youtubeで探して聞いて見ました。
 久しぶりに聞きました。すばらしい楽曲です。
 Neに聞かせたら、とても嫌そうな顔で「うちは、外国語の曲はぜんぜんわからないから」と言っていました。
 今の若い子にはダメな曲のようです。

 (4)本の感想
 前置きが長くなりすぎました。
 とても面白いエンタテイメントです。
 ただ、ちょっと不安でもあります。
 「屋上ロケット」の感想で、伊坂作品は「牽強付会」ではない。と書きました。
 「物語」としての必然を現実の確率論で話をしたら、フィクションなど意味がなくなってしまいます。
 この作品が「牽強付会」であると言っているわけではありませんが、保土ヶ谷氏と樋口さんとのつながりが・・・。伊坂さんらしい周到さに欠けているように感じてしまいました。
 また、三浦、小鳩沢のようなあまりにも常識外の登場人物もライト・ノベル的で伊坂さんにそぐわないような気がします。
 伊坂さんの作品がエンタテイメントを重視するあまり、どんどん違和感が大きくなってきてしまわないか不安です。
 エンタテイメントにこんな理屈はいらないので、面白かったか面白くなかったかを問われれば、めちゃくちゃ面白かったいうことになります。


 
 

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よろこびの歌◆宮下 奈都

よろこびの歌

『よろこびの歌』
(単行本)
宮下 奈都 (著)
価格: ¥ 1,365
単行本: 208ページ
出版社: 実業之日本社 (2009/10/17)
言語 日本語
ISBN-10: 4408535605
ISBN-13: 978-4408535609
発売日: 2009/10/17
商品の寸法: 19.2 x 12.8 x 2 cm

 「スコーレNo.4」「遠くの声に耳を澄ませて」と続けて大好きな本を書いてくれた宮下さんですが、この本も期待を裏切らない、心をうつ1冊です。
 Neによれば、「けいおん!」のヒットでバンドを組む中学生が増えているようですが、この本も「挫折」や「コンプレックス」を抱えた女子高生たちが、合唱をとおして心をかよわせあい、成長していく姿を連作短編のかたちで描いています。
 まだ宮下さんを読んでいない人は、とにかく読んでみてください。
 すごく良い本です。

 追記:出版元「実業之日本社」のホームページに『よろこびの歌』出版記念対談ということで、山下幸久さんとの対談が掲載されていました。

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よつばと! 9

よつばと! 9

『よつばと! 9 』
(電撃コミックス)
あずま きよひこ (著)
価格: ¥ 630
コミック: 224ページ
出版社: 角川グループパブリッシング
(2009/11/27)
言語 日本語
ISBN-10: 4048682474
ISBN-13: 978-4048682473
発売日: 2009/11/27
商品の寸法: 18.2 x 13 x 2.2 cm

 待ちに待った。という感じで、やっと9巻が出ました。
 この巻は、風香の出番が少なく、あさぎの出番が多かったようです。
 気球か~。俺も見に行きたい。(高所恐怖症なので、乗るのはあんまり・・・ですが。)

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