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2009.11.20

文化祭オクロック◆竹内 真

文化祭オクロック

『宵文化祭オクロック』
(単行本)
竹内 真 (著)
価格: ¥ 1,575
単行本: 256ページ
出版社: 東京創元社 (2009/7/23)
ISBN-10: 4488024467
ISBN-13: 978-4488024468
発売日: 2009/7/23
商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2 cm

 特にコメントはありません。

 ただ、この本の中で、相手を否定するメディアとしての「net」と相手を肯定するメディアとしての「ラジオ」をあげていましたが、これはすごく的外れだと思います。
 「net」は通信であり、発言が自由にできるのに、「ラジオ」は放送であり、発言が限られている。明確な差があるのに、それを無視して同じ土俵で比べようとしている。なんかなあ。はっきりいって詭弁に近いもののように思えます。
 使っている人のレベルの問題を、メディアの問題にすりかえているような・・・。

 むかし、といっても十数年前だと思いますが、HP100LXというポケットコンピュータを所持していた時期があり、Niftyのフォーラムに集まっている人たちで、日本語化(フォントの作成から、FEP(かな漢字変換システム)まで作ってしまっていました)をしてすごく盛り上がっていました。自分も毎日そこを覗いて、ばかな発言をして今で言う「神」な人たちに尻拭いをしてもらったりしていました。
 そこで、ある日、やはり初心者の人が質問をして、それに答えた人が、「誤字脱字が多すぎる。質問するにしてももう少し・・・」とアドバイスをしました。それに対して、質問者が「自分は目が見えないので文字を入力した後、読み上げソフトで確認しているが、そんなに誤字が多いのか、申し訳ない。」という旨の謝罪をしていました。
 すごいことです。目の見えない人が、健常者と同じ立場で話ができるNETというメディアは、そして、コンピュータという技術は。たぶん、もう、それだけで存在価値があると思います。
 そして、温かい目でそれを見ている、何万人もの人たちがフォーラムを支えていたのです。

 今のNETが野放しで色々悲惨な状況になったりすることもあると思いますが、体や心にハンディを負った人の社会への窓になっていることは確かだと思います。
 普通の人はミニFM局を社会との窓口にはしないですよね。

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