2019年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« 陽気なギャングが地球を回す◆伊坂 幸太郎 | トップページ | チェーン・ポイズン◆本多 孝好 »

2009.03.09

いのちなりけり◆葉室 麟

いのちなりけり

『いのちなりけり』
葉室 麟 (著)
価格: ¥ 1,575
単行本: 255ページ
出版社: 文藝春秋 (2008/08)
ISBN-10: 4163272801
ISBN-13: 978-4163272801
発売日: 2008/08
商品の寸法: 19 x 13.2 x 2 cm

 「春ごとに花のさかりはありなめどあひ見むことはいのちなりけり」
 宮木さんの「泥ぞつもりて・・・」でもメインに扱われていましたが、この本でも和歌がお話の重要な役割を担っており、大変心をうちます。
 川柳に比べて、ワビ・サビの感覚が弱く、より情感が前面に出てくるのが和歌なのでしょうか?素人なので全然わかりませんが、この2冊でそういう印象を受けました。

 主人公の蔵人、咲弥の恋が真っ直ぐで、強く感動をよびます。
 藩内の名門「天源寺家」に婿入りした蔵人は、主命により義父を討ち、出奔します。咲弥は蔵人の幼なじみ右京とともに仇の蔵人を追うことになりますが・・・。
 というメインのストーリーに「水戸藩」と「鍋島藩」さらに「幕府」の政争が絡んで、話は複雑になっていきます。

 登場人物も多く、時制の前後もあり、(また1箇所、ボーっと読んでいたら話している人がわからなくなるという結構難しい会話記述もあります)若干煩雑な感じもします。蔵人、咲弥以外の登場人物が今イチわかりにくいことも影響しているのかもしれません。

 乙川さんが昔書いていたような主題だけに、葉室さんは大きな時代と社会を絡めながら書こうとしているのだと思いますが、現在のところは乙川さんのように端正な物語が書けているとは言いにくいのでは?

 次の作品を読むのを楽しみにしています。

« 陽気なギャングが地球を回す◆伊坂 幸太郎 | トップページ | チェーン・ポイズン◆本多 孝好 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: いのちなりけり◆葉室 麟:

« 陽気なギャングが地球を回す◆伊坂 幸太郎 | トップページ | チェーン・ポイズン◆本多 孝好 »