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2009.01.10

平成大家族◆中島 京子

平成大家族

『平成大家族』
中島 京子 (著)
価格: ¥ 1,680 (税込)
単行本: 301ページ
出版社: 集英社 (2008/2/5)
ISBN-10: 4087712036
ISBN-13: 978-4087712032
発売日: 2008/2/5
商品の寸法: 19.2 x 14 x 3.2 cm

 大家族といっても、当主緋田龍太郎、妻春子、春子の母タケ、長男克郎の4人家族に、長女逸子、その夫柳井聡介、その子さとるの3人が居候することになり、さらに離婚して年下の経済力のない芸人の子を身ごもっている次女友恵が帰ってきて8.5人という感じですか。自分の子供時代は18坪の家に7人で住んでいましたからそうかわりませんが・・・。
 さて、この家族は、タケは老人性痴呆症、克郎は引きこもり、さとるは転校によるいじめ、友恵はシングルマザー聡介は事業失敗による自己破産とそれぞれに平成的な問題を抱えており、各章を視点で変えて描くことで問題を明確にし、それなりに明るい解決の糸口を見つけ出していきます。
 というと、硬い本みたいですが、全然逆で全体にユーモアにあふれていて、楽しい本です。

 そんな中特筆したいのは、タケを主人公に据えている「時をかける老婆」の「・・・それで後ろを振り返ったんだよ。そうしたら、その子は、春子じゃなかったんだよ」のエピソードはすごいです。ユーモアあふれるお話の中で、突然真黒な穴にぶち当たってしまいました。
 先日、母親が軽度の痴呆症になって、妻との関係が急激に悪くなって困っているという話を聞きましたが、人の心の弱い部分がが痴呆症とともにあらわれてしまうことがままあるようです。
 結局このお話では、笑い話で終わっているのですが、自分たちのこれからのことを考えると、笑ってばかりもいられない気持ちになりました。

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装丁は大久保伸子。装画は曽根愛。初出「青春と読書」。 元歯科医の老夫婦・緋田龍太郎と妻春子にその母タケ、引きこもりの長男克郎の家に、... [続きを読む]

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