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家日和

家日和

『家日和』


著者/訳者名 奥田英朗/著
出版社名 集英社 (ISBN:978-4-08-774852-9)
発行年月 2007年04月
サイズ 235P 19cm
価格 1,470円(税込)

奥田英朗さんの既読書
 イン・ザ・プール
 空中ブランコ
 町長選挙
 

 夫婦、家族を描く短編集。特に、最後の「妻と玄米御飯」が出色。
 名のある文学賞をとって、急に売れるようになったユーモア作家「大塚康夫」。
 妻「里美」は学習塾のパートを辞めて、プチブルな生活に・・そして、「ロハス」に入れあげることになる。
 康夫は作品で、「ロハス」を斬りたくてしょうがないのだが・・。

 たぶん、自身の経験を下敷きにしたお話でしょうが、自分自身を含めて笑いを取っていきながらも、妻に対しての愛情を前面に出すことでとても綺麗に仕上がっています。
 良いですよね。伊良部医師シリーズよりずっと良い。と思います。

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モップの魔女は呪文を知ってる

モップの魔女は呪文を知ってる

『モップの魔女は呪文を知ってる』

JOY NOVELS
著者/訳者名 近藤史恵/著
出版社名 実業之日本社 (ISBN:978-4-408-50484-1)
発行年月 2007年06月
サイズ 257P 18cm
価格 860円(税込)

近藤史恵さんの既読書
 サクリファイス
 タルト・タタンの夢
 天使はモップを持って
 モップの精は深夜に現れる

 主人公キリコも「天使」→「精」→「魔女」と順調?に成長しているようです。
 楽しく読みました。がんばれ、キリコちゃん。さやかちゃん。奈津ちゃん。
 
 著者のあとがき より

 名探偵だって悩むし、時々間違うことだってある。キリコちゃんにだってどしゃぶりの日はやってくるのだ。
 それでも彼女は大切な呪文を知っているし、いろんな人と出会うことで、また新しい呪文を覚えていくのだと思う。
 どしゃぶりのあと、泥だらけの靴跡をモップでぴかぴかに磨き上げながら。

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もろこし銀侠伝

もろこし銀侠伝

『もろこし銀侠伝』

ミステリ・フロンティア 36
著者/訳者名 秋梨惟喬/著
出版社名 東京創元社 (ISBN:978-4-488-01743-9)
発行年月 2007年08月
サイズ 285P 20cm
価格 1,680円(税込)

 中国史を題材にとって、銀のプレートを持った「侠客」を縦糸に、それぞれのお話に「密室」「不可能犯罪」を入れて本格しています。
 面白いんですが・・、凝った舞台設定の割には、印象に残らないな~。

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雨の塔

雨の塔

『雨の塔』

著者/訳者名 宮木あや子/著
出版社名 集英社 (ISBN:978-4-08-774896-3)
発行年月 2007年11月
サイズ 162P 20cm
価格 1,260円(税込)

宮木あや子さんの既読書
花宵道中

 う~ん、すごく期待していたのですが・・。
 完全に僕のストライクゾーンを外れていますね。
 まあ、外界から隔絶された女子寄宿学校っていう舞台からして場違いでした。
 でも、こういう需要も当然あるはずなので、悪いわけではぜんぜんありません。
 宮木さんの他の面を見てみたいです。

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阪急電車

阪急電車

『阪急電車』

著者/訳者名 有川浩/著
出版社名 幻冬舎 (ISBN:978-4-344-01450-3)
発行年月 2008年01月
サイズ 221P 20cm
価格 1,470円(税込)

有川浩さんの既読書
 図書館戦争
 図書館内乱
 レインツリーの国
 クジラの彼
 図書館危機
 塩の街
 図書館革命

 鉄の趣味はないので(Akはプチ鉄子)、よく知りませんが、阪急の何とか線の駅を各駅停車していく電車を舞台に、幾組かの男女、女女たちがドラマを繰り広げます。
 面白い。昨晩読んだので、ちょっと睡眠不足気味。
 とっても面白いのだが、やっぱり有川さんで直木賞は・・・無理か・・。

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モップの精は深夜に現れる

モップの精は深夜に現れる

『モップの精は深夜に現れる』


Joy novels
著者/訳者名 近藤史恵/著
出版社名 実業之日本社 (ISBN:4-408-50448-3)
発行年月 2005年02月
サイズ 235P 18cm
価格 860円(税込)

近藤史恵さんの既読書
 サクリファイス
 タルト・タタンの夢
 天使はモップを持って

 「天使はモップを持って」に続く「キリコ」のシリーズ。
 良いですね。

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銀漢の賦

銀漢の賦

『銀漢の賦』

著者/訳者名 葉室麟/著
出版社名 文芸春秋 (ISBN:978-4-16-326200-0)
発行年月 2007年07月
サイズ 245P 20cm
価格 1,450円(税込)

第14回松本清張賞受賞作

 葉室さんは1951年生まれ、僕より8歳年長になります。団塊直後くらい。
 ご他聞にもれず、定年前後に文筆業を始められ、歴史文学賞、松本清張賞を受賞して今注目の歴史作家さんです。
 団塊世代が定年を迎えている今、葉室さんのようなパワフルな作家さんが次々に出てくるといいのですが・・。
 物語は北九州の月ヶ瀬藩で、上士で名家老と謳われている松浦将監、下士の日下部源五、農民十蔵の友情とそれぞれの生き様を描いていきます。
 初読みだけに、最初の会話部分がちょっとわかりづらく、あれっと思いましたが、その後は特に文章的な問題も無く、楽しく読めました。
 とても良い話ですが、やや「じじむさい」。
 「水上のパッサカリア」の海野碧さんにも感じたのですが、この「じじむささ」が単純に僕の「偏見」であってくれれば良いのですが。

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ルピナス探偵団の憂愁

ルピナス探偵団の憂愁

『ルピナス探偵団の憂愁 』

創元クライム・クラブ
著者/訳者名 津原泰水/著
出版社名 東京創元社 (ISBN:978-4-488-01225-0)
発行年月 2007年12月
サイズ 246P 20cm
価格 1,785円(税込)

 津原さんは「ブラバン」を読んでよい作家さんだなあと思い、「綺譚集」を読み始めて驚いて放棄した。といういろいろな面を持った作家さんのようです。
 この本は、ラノベの雰囲気を引きずっている本ですが、創元社から出ているだけあり、しっかりしたミステリーになっています。
 それぞれのお話のラストにきちんと述べたいことを出していて、その辺がラノベ的と感じたのですが、いずれも青少年に読ませたいような内容で、ちょっと優等生過ぎるのではないかと思ってしまうほどです。

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井戸の茶碗/今戸の狐 古今亭志ん朝

井戸の茶碗/今戸の狐

『井戸の茶碗/今戸の狐 』

古今亭志ん朝 9
アーティスト 古今亭志ん朝
レーベル ソニー・ミュージックレコーズ (規格番号:SRCL-3286)
発売日 1995年09月21日
盤種 CD
定価 2,039円(税込)

 「井戸の茶碗」屑屋、浪人、お武家さんそれぞれが皆貧しい中でも高い矜恃をもって真っ直ぐに生きている。とても心温まる噺です。良いなあ。
 この潔癖さは、上方の落語では成立しにくいでしょうね。
 「今戸の狐」は、博打の「狐」から説明しないとわかりません。そういう意味では演じる方としてはうざったい噺だと思います。
 志ん朝さんのわかりやすいユーモアにあふれた説明はとても素晴らしいと思います(前座がくじを売るのについての説明も、弟子に内職をさせない説明も)。
 落語がわからない自分などおこがましいですが、名人と謂われるのもうなづけます。

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円朝芝居噺 夫婦幽霊

円朝芝居噺 夫婦幽霊

『円朝芝居噺 夫婦幽霊』

著者/訳者名 辻原登/著
出版社名 講談社 (ISBN:978-4-06-213805-5)
発行年月 2007年03月
サイズ 231P 20cm
価格 1,785円(税込)

 辻原さんは始めて読みましたが、芥川賞、谷崎賞、川端賞、大仏次郎賞を取っている作家さんなのですね。
 それにしても、人名を冠した文学賞はいっぱいあるんですね。

 話は、偶然に著者が「三遊亭円朝」の口述速記原稿を手に入れることから始まります。
 この原稿が現在知られていない円朝の「夫婦幽霊」とうい芝居噺の速記らしく、著者はこれを翻訳して『群像』に発表し始める・・・。というワクワクするつかみから、江戸期末から明治はじめの色合いがすごく出ている円朝の語りによる「夫婦幽霊」の噺に入っていく。

 すばらしい。まさにエンタテイメントです。

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ラス・マンチャス通信

ラス・マンチャス通信

『ラス・マンチャス通信』

著者/訳者名 平山瑞穂/著
出版社名 新潮社 (ISBN:4-10-472201-4)
発行年月 2004年12月
サイズ 269P 20cm
価格 1,470円(税込)

 なんかな~。
 よくわかりませんでした。
 現実に近いところでちょっと違うと怖いんだけど、けっこう大きく違うので逆に「東京」とか平気で出てくると違和感がある。・・・・が、これが良いのかもしれない。

 この現実と連続していながら、現実とは明らかに違う世界は、「夢」に近いのかもしれません。
 終わらない「悪夢」のような世界ですか・・。

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ちょっと自慢

よつばと!ひめくり

『よつばと!ひめくり』

カレンダー ’08 よつばと!ひめくり
出版社名 角川グループパブリッシング
(ISBN:978-4-8402-4158-8)
発行年月 2008年03月
価格 1,575円(税込)

 よつばと!は今一番気に入っているマンガです。
 とにかく「いやされた~」という感じ。
 個人的には(もちろん)風香がお気に入りで、天体観測に行くときにこんな「ω」口をして後部座席に座っているのがクリティカルヒットでした。
 よつばが自転車に乗って「どこでもいける、どこまでもいける」と叫ぶのを見ると、2人の子供の自転車の荷台を(転ばないように)つかんで走っていた自分を思い出してしまいます。癒されるんですよね~。
 と、言うわけで今年は日めくりを買いました。4月始まりなので学生さんにもぴったり。ダンボーのカレンダー付き。

リボルテック ダンボー

『リボルテック ダンボー』

海洋堂
参考価格: ¥ 2,205 (税込)

 実は、ダンボーのフィギュアも持っています(予約して買ったら、Amazon版のが出て、そっちを買えば良かったと・・)。
 目が光る!、みうらちゃんの顔つき。
 「私はお金で動く」くせにお金は入れられません(当たり前)。

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天使はモップを持って

天使はモップを持って

『天使はモップを持って』

文春文庫 こ34-1
著者/訳者名 近藤史恵/著
出版社名 文芸春秋 (ISBN:4-16-771601-1)
発行年月 2006年06月
サイズ 305P 16cm
価格 690円(税込)

 近藤さんのミステリィは「感情」に焦点があるので、坂木さんや加藤さんのように職業の特色をそのままトリックに持ってくるわけではありません。
 キリコの仕事に対する愛情を際だたせることで、ラストも良くまとまっていると思います。
 叙述トリックはうまいとはいえませんが・・。

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3月のライオン   1

3月のライオン   1

『3月のライオン   1 』

ジェッツコミックス
著者/訳者名 羽海野 チカ 著
出版社名 白泉社 (ISBN:978-4-592-14511-0)
発行年月 2008年02月
価格 490円(税込)

 『ハチクロ』の羽海野チカさんの新作です。
 『聖の青春』『将棋の子』の世界です。すごいところをついてきています。
 傷ついた青年を下町の人情が癒していくというのが現在のところですが、まだ1巻なので予断を許しません。
 この段階で評価するのはなんですが、傑作の雰囲気がビンビンしています。

 それにしても、3手詰めに時間かかった~。情けない。
 詰め将棋は、王手を続けなければなりません。
 先崎さんの解説にはそれがなかった(あったけどわからなかった?)ようなので。

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お化長屋/子別れ・下

お化長屋/子別れ・下

『お化長屋/子別れ・下』

落語名人会(24) 古今亭志ん朝16
「お化長屋/子別れ・下 」
アーティスト 古今亭志ん朝
レーベル ソニー・ミュージックレコーズ (規格番号:SRCL-3334)
発売日 1995年10月21日
盤種 CD
定価 2,039円(税込)

 同じく、VISAに紹介(人情噺特集みたいな・・)されていた1枚。
 「子別れ・下」誰もが識っている落ち「子はかすがい」が良いですね。気持ちいい。
 なにか分類上は落ちがある噺は人情噺じゃないような説明をどこかで見たような気がしますが・・。
 それにしても、亭主は酒乱で、家出したらそのあとに商売女を引き込んだりするとんでもない男、
 反省して酒をやめ復縁を望む亭主に、女房が「ありがたい・・」と涙で受ける。
 現代の日本ではとても考えられない話ですが・・・。
 女性の方はこのお話はどうなんでしょうか?
 (VISAの記事の筆者は女性のようですから、落語的にはこれもOK?)

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文七元結 古今亭志ん朝

文七元結

『文七元結』


古今亭志ん朝-4/落語名人会4
「文七元結」
アーティスト 古今亭志ん朝
レーベル ソニー・ミュージックレコーズ (規格番号:SRCL-2784)
発売日 1993年12月01日
盤種 CD
定価 2,039円(税込)

 さて、大倉さんの影響で「落語を聞いてみるかな・・」と思っていたところ、女房がいつまでも取っているVISAの本に落語の特集があり、そこで紹介されていたCDを図書館で借りてみました。
 有名な話なんでしょうね。聞いてみると、飛び込み自殺を図る手代を止めるところなどどこかで聞いたことがあるような気がします。聞く前に解説をちゃんと読んでおきましたのでストーリーはわかっているのですが、泣かせます。笑わせます。
 落語を聞きに行く人は、皆ストーリーをちゃんと承知した上で、落語家の芸を見るんですね。深い世界です。
 主人公が博打で有り金使ってしまっているので、娘が吉原の店にいるのがわかっても着ていく着物がない、仕方なく女房の着物を取り上げると、女房は腰巻きを洗ってしまっているので風呂敷を腰巻き代わりにして、「紋付きの腰巻き」と笑わせる。艶笑と迄はいかないが、まあそういう笑いも必要かな?と思っていると、
 翌朝、助けた手代の店主がやってきて娘を身請けしてくれる。白無垢姿で帰ってきた娘に、あまりに恥ずかしい格好をしているので隠れていた女房が、飛び出してきて抱き合うわけです。
 「紋付きの腰巻き」といういわば下ネタに近いものが、素晴らしい効果を上げる・・。
 何人もの名人といわれる人の口を通してつながってきた落語のすごさを感じました。

本当に楽しい時間でした。これからも少しずつ聞いて勉強していきたい。

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ラットマン

ラットマン

『ラットマン』


著者/訳者名 道尾秀介/著
出版社名 光文社 (ISBN:978-4-334-92593-2)
発行年月 2008年01月
サイズ 290P 20cm
価格 1,680円(税込)

 やってくれました!道尾さん。
 素晴らしい本です。ネタでなく「感動しました」。
 これは、今年のマイベストかもしれません。
 「僕はこういう本を読みたくて読書しているんだ」と言い切ってしまいます。

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雷の季節の終わりに

雷の季節の終わりに

『雷の季節の終わりに』

著者/訳者名 恒川光太郎/著
出版社名 角川書店 (ISBN:4-04-873741-4)
発行年月 2006年10月
サイズ 305P 20cm
価格 1,575円(税込)

 前半の舞台「隠」がすごく良くて、ここを舞台にしたらいろいろ面白い話ができそうな気がしましたが、後半は「隠」とこの世界との間の「高天原」とこの世界が舞台になってしまい、少しがっかりしました。

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