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2007.11.02

空飛ぶタイヤ

空飛ぶタイヤ

『空飛ぶタイヤ』

著者/訳者名 池井戸潤/著
出版社名 実業之日本社 (ISBN:4-408-53498-6)
発行年月 2006年09月
サイズ 489P 20cm
価格 1,995円(税込)

 面白い本でした。久しぶりに夢中になり、睡眠不足になってしまいました。

 2004年の「三◆ふそうトラック・バス」のリコール隠し事件を題材にして、事故を起こした赤松運送赤松社長を主人公に、三◆自動車の沢田、三◆銀行の井崎などの目を通して、事件を描いています。
 フィクションを現実と比較するのは意味はありませんが、三◆自動車は大型車両を作っている三◆ふそうとは別会社であり、この事件の前に起きた2000年のリコール隠し事件以降はこのような問題を起こしていないそうです。沢田を描く上で、自動車とふそうを一緒にしているものと思われます。
 また、自動車は外資(ダイムラー・クライスラー)が入っており、旧財閥系とは少し違った文化があるのでは無いかと思います。
 2004年の三◆自動車は本当にかわいそうな状態で、マスコミからのバッシングがひどく、ショールームはがらがら。釣り友達がその年にデリカを買っていますが驚くほどサービスが良かったそうです。
 銀行についても、自分の感覚では大阪的な「三#住友銀行」に対して、スマート(東京的)で、行員も洗練されていて(育ちが良くて、まじめな坊ちゃんタイプ)個人的には悪い印象を持っていません。
 貸し出し態度はめっさ保守的で、NewMoneyはなかなか出してくれませんが、業績が悪いときも∪FJのように露骨に資金の引き上げを図るわけではなく、与信枠は維持してくれる銀行でした。
 一皮剥いた内部がどうなっているかは判りませんが、ここまで悪く書くのですから、池井戸さんの出身銀行は「三◆」なんでしょうね(Wikipediaによればその通りでした)。
 ということで、三◆にはとてもかわいそうな本になっています。ここまで悪く書かなくても・・と思ってしまいます。
 とても面白い本なので、三◆自動車に乗っていない人、浦和レッズファンでない人にはお勧めかもしれません。

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