心臓と左手 座間味くんの推理 本格推理小説
KAPPA NOVELS
著者/訳者名 石持浅海/著
出版社名 光文社 (ISBN:978-4-334-07661-0)
発行年月 2007年09月
サイズ 264P 18cm
価格 880円(税込)
石持さんははじめて読みました。
安楽椅子探偵もの。このジャンルは難しいのでしょうね。
一応、読者にきちんと情報を与えておいてから、はい、こうですよと答えを出して、その答えが読者を感心させるものでなければなりません。
この本には、そういった「発想の転換」と呼べるような驚きが確かにあり、感心させられました。
ただ自分としては、主人公座間味くんのイメージを最後までつかむことが出来ず、先に「月の扉」を読んでおけば良かったなぁと反省しています。
この本も藍色さまのブログ「粋な提案」のこの書評を見て読みました。いつもありがとうございます。
*注意*以下はネタバレがあります。
トリック的にはしょぼい密室殺人事件「貧者の軍隊」ですが、内側から鍵をかけることに意味がないという発想は素晴らしいと思いました。
作者は基本的にこういう発想の転換をこのお話のモチーフとしているようです。
ラストの「再会」についても、「弱者としての劣等感が破滅させた」という認識をひっくり返して、「本当に弱者だったのか」「弱者でなかった故の破滅への道があったのではないか」と考えを進めていき、結論に結びつけていきます。
これが書きたいのは判ります。判りますが、小学生の前でその父親をこんな風に言える人・・・。想像できません。
あと、生体認識については、死体や偽物を認識してしまわないように技術がどんどん進んでいるようです。
「心臓と左手」の発想の転換もなかなか素晴らしいものですが、賞味期限の短いアイディアになってしまいそうです。
(静脈認証では血液の流れをみて、生きている人でないと認証しないという情報もあります)
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コメント
こんばんは。
リンク付きの記事、いつもありがとうございます。
そうですね。
物語ではある程度年月がたっているのに、
座間味くんのイメージってつかめませんでした。
生体認識についてのお話、興味深かったです。
投稿: 藍色 | 2007.11.07 03:03 午前
藍色さま、こんばんは。
コメントありがとうございます。
本文にも書きましたが、ラストのお話での座間味くんは、小学生に対しては言うべきでないことを言っているように思えました。
Neも小学6年生なんで、ちょっとひっかかりすぎているのかもしれません。
投稿: t-saito | 2007.11.07 12:51 午後