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黄金の王 白銀の王

黄金の王 白銀の王

『黄金の王 白銀の王』

著者/訳者名 沢村凛/著
出版社名 幻冬舎 (ISBN:978-4-344-01398-8)
発行年月 2007年10月
サイズ 410P 19cm
価格 1,680円(税込)

 「カタブツ」「あやまち」と読んできたので、沢村さんに対してそういうイメージが出来てしまい、ファンタジーの人とは思っていませんでした。「ヤンのいた島」で第10回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を取ってメジャーになった人でした。
 それと、セブン&ワイで「SF、ミステリー > 日本幻想文学 男性作家 」に区分されていて、男性の方と知って驚きました。絶対女性だと思っていました。

 この本は、よいファンタジーですが、固有名詞の扱いに違和感を感じます。
 普通読まないし、読めないし。
 これなら、中国の名前の方がよほど読めます。このような固有名詞がお好きなのでしょうが、読者の読みやすさを優先させた方が良かったのではないかと思います。
 表紙イラストは・・・。些末なことなのでここでは触れません。

/--------追記
 やっぱり、沢村さんは女性ですね。名前的にも女性ですもんね。
 またセブン&ワイにだまされてしまいました(有川さんとか、他にもいたような)。

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めぐらし屋

めぐらし屋

『めぐらし屋』

著者/訳者名 堀江敏幸/著
出版社名 毎日新聞社 (ISBN:978-4-620-10711-0)
発行年月 2007年04月
サイズ 189P 20cm
価格 1,470円(税込)

 よく解りませんでした。

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沖で待つ

沖で待つ

『沖で待つ』

著者/訳者名 絲山秋子/著
出版社名 文芸春秋 (ISBN:4-16-324850-1)
発行年月 2006年02月
サイズ 108P 20cm
価格 1,000円(税込)

 第134回芥川賞受賞作

 芥川賞を受賞したので、短編2つを無理矢理本にしたような本ですが、値段は1,000円と押さえています。
 リーズナブルなのか?
 やっぱり、芥川賞系はわかりません。
 普通の自分の読み方では、
 ①同期入社の男女という、愛情ではなく、友情ともちょっと違う関係
 ②バブル期入社の女性総合職という徒花的な環境
 というカードを切って閉塞感をあらわしているのかな~と思うのですが・・。
 やっぱり、絲山のお話は「ほのあかるい」感じで、読みやすいまま終わってしまいました。
 深く読むことが出来ない自分を情けなく思うのですが・・。なかなか・・。

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進化の設計者

進化の設計者

『進化の設計者』

ハヤカワSFシリーズJコレクション
著者/訳者名 林譲治/著
出版社名 早川書房 (ISBN:978-4-15-208848-2)
発行年月 2007年09月
サイズ 330P 19cm
価格 1,785円(税込)


 なかなか楽しく読めました。
 ただ、○○の中に××が沢山あった理由
 △△は◆◆の血縁と思われるのに、容認する感覚(だって、××を食べてたかもしれないんですよ!)
 ★★が死にかけるような状態だったのに、☆☆まで家出して、しかも追ってきた★★を殴る女!!

 理解できないことが結構ありました。読み方が浅いからだとは判っているのですが、読み直すほどの根性はなくて・・。


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〈新釈〉走れメロス 他四篇

〈新釈〉走れメロス 他四篇

『〈新釈〉走れメロス 他四篇』

著者/訳者名 森見登美彦/著
出版社名 祥伝社 (ISBN:978-4-396-63279-3)
発行年月 2007年03月
サイズ 219P 20cm
価格 1,470円(税込)

 森見さんが「文豪」と呼ばれる人たちの短編を本歌として書いた短編集。
 森見ワールドが広がっていて、楽しく読めます。
 5作の中では、「桜の森の満開の下」が気に入りましたが、森見汁は薄い。
 やはり、「走れメロス」か「山月記」ですか・・。
 どれがよいかは好みの問題。どれも楽しく読めると思います。

 自慢じゃないですが、ちゃんとした読書をしていないので「山月記」位しか
 読んでいませんでした。「走れメロス」は教科書に載っていたような気がするのですが・・。
 「満開の・・」は川上弘美さんのアンソロジーにあったような気がします。読んでないけど・・。
 やっぱり読んでみないと・・。と言っても図書館で借りるのも・・。と思ってふと気がついて「青空文庫」を見ると、見事に全部掲載されていました。
 「山月記
 「薮の中
 「走れメロス
 「桜の森の満開の下
 「百物語
 便利です。
さっそく「藪の中」と「百物語」を読みました。ただ、htmlで読んだので横書きの「文学」というのも・・。
「百物語」については、なんじゃこりゃ?という感じ。僕には理解できないお話です。文豪恐るべし。

 偶然ですが、同時期に「本のある生活」のjuneさまも読んでいるようで、書評があがっています。
トラックバックを送らせてもらいました。

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図書館革命

図書館革命

『図書館革命』

著者/訳者名 有川浩/著 徒花スクモ/イラスト
出版社名 メディアワークス (ISBN:978-4-8402-4022-2)
発行年月 2007年11月
サイズ 333P 20cm
価格 1,680円(税込)

 ははは・・。買ってしまいましたよ。「戦争」「内乱」「危機」は図書館で借りたというのに・・。
 ・・・・3冊もアマゾンで買うつもりです。
 ホントにこのバカップルは・・・。と忌々しく、ほほえましく、楽しく読みました。
 有川さんですから、最初から安心して読んで大丈夫。
 若干(結構?)ハラハラを通して、ハッピーエンドが待っています。

 どうせ4冊目まで読む人は、図書隊にぞっこんになっているでしょうから、
 読んで楽しんでください!としか書けません。

 今度こそ4冊セットで本屋大賞受賞でどうでしょう?

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サクリファイス

サクリファイス

『サクリファイス』

著者/訳者名 近藤史恵/著
出版社名 新潮社 (ISBN:978-4-10-305251-7)
発行年月 2007年08月
サイズ 245P 20cm
価格 1,575円(税込)

 すごく面白い本で、一気読みで睡眠不足になりました。
 自転車競技はよく知りませんでしたが、面白いですね。
 「風が強く・・」を読んでからは、駅伝で繰り上げスタートの場面を見ると泣いてしまう様になってしまいましたが、これを読んで自転車競技もそういう思い入れが出来るようになるといいなあと思います。

 この本も藍色さまの「粋な提案」の書評を見て読みました。いつもありがとうございます。


 ※以下、ネタバレがあります。未読の方は読まないでください。

 すごく感動的なラストで、泣いてしまったのですが、後で考えると
 どうしてもそうしなければいけなかったのかなぁ?という疑問が残ります。 
 とても面白い本で、しかも感動的なのにちょっとだけ残念です。

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ホテルジューシー

ホテルジューシー

『ホテルジューシー』

著者/訳者名 坂木司/著
出版社名 角川書店 (ISBN:978-4-04-873800-2)
発行年月 2007年09月
サイズ 357P 19cm
価格 1,470円(税込)

 これは、ミステリィでした。安心しました。
 坂木さんは、取材力がありいろいろな職業を生かした本を書いてくれます。
 宅急便は、ミステリィにするにはサプライズがなさ過ぎる職業だったのでしょうか?
 この本は「ホテル」となんと言っても「沖縄」がメインになっています。
 主人公はきちんとしすぎていて好きになれませんが(て言うか、相手が僕を嫌悪すると思います)、それなりに魅力的で、成長していく姿が判りやすくて良いんじゃないでしょうか。
 探偵役のオーナー代行は逆にぐたぐたしすぎでこれも印象が悪いですが、「沖縄」という土地のイメージを出しやすいようにこういう無茶苦茶な人物設定になっているのだと思います。

 7&わいの分類では「日本ミステリー 女性作家」になっています。勿論、坂木さんは覆面作家なので性別は判らないのですが、僕もかねがね女性だと思っていました。
 でも、この本を読んで何となく「この人男かな~?」と思いました。意識して女性的な後書きを書いているんじゃあ・・・と勘ぐってしまったからです。
 どうも、最近の坂木さんはほんわかした本の裏に隠れた用意周到さが見え隠れしているようで、それが読者を変な想像に導いているような気がします。

 この本も藍色さまの「この」書評を読んで図書館に予約を入れました。ありがとうございました。

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スコーレNo.4

スコーレNo.4

『スコーレNo.4』

著者/訳者名 宮下奈都/著
出版社名 光文社 (ISBN:978-4-334-92532-1)
発行年月 2007年01月
サイズ 267P 20cm
価格 1,680円(税込)

 これは傑作です。未読の人は是非読んでもらいたい本です。
 「永遠の出口」や「ミーナの行進」に劣らない素敵な本だと思います。

 さて、年も押し詰まってきて、今年のマイベストを選ぶ時期に来ていますが、
 今年も良い本をたくさん読めて幸せな年でした。
 特に、ブログ「粋な提案」の藍色さま、「本のある生活」のjuneさまには良い本をたくさん紹介していただいて感謝しています。

 「夜は短し歩けよ乙女
 「ミーナの行進
 「博士の愛した数式
 「守り人シリーズ
 「ひなの頃
 「風が強く吹いている
 「ひとがた流し
 「正義のミカタ
 「スコーレNo.4」

 あたりが候補でしょうか?
 ここにあがらなかった人では「山本幸久」さんと「瀬尾まいこ」さんの本をたくさん読めて収穫が多かったと思います。
 ベスト10なら、あと1冊ですね・・。
 このあと、良い本がなければ、「空飛ぶタイヤ」を入れてベスト10にしようかな・・?

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やさしい死神

やさしい死神

『やさしい死神 』

創元クライム・クラブ
著者/訳者名 大倉崇裕/著
出版社名 東京創元社 (ISBN:4-488-01204-3)
発行年月 2005年01月
サイズ 242P 20cm
価格 1,680円(税込)

 大倉さんを読むのも3冊目になります。
 このシリーズ3冊を読んだわけですが、前回の長編「七度狐」や最初の短編集「三人の幽霊」に比べても、心温まるお話が多く、とても好きな1冊です。
 「落語」については素養が全くないのですが、この本を読むと本当に面白そうで・・。
 とりあえず、テープやDVDを借りてみようかな?と思っています。

 「初心者は、この辺りから取りかかると良いよ」とか、アドバイスしていただけるとありがたいのですが・・。

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心臓と左手 座間味くんの推理 本格推理小説

心臓と左手

『心臓と左手』

KAPPA NOVELS
著者/訳者名 石持浅海/著
出版社名 光文社 (ISBN:978-4-334-07661-0)
発行年月 2007年09月
サイズ 264P 18cm
価格 880円(税込)

 石持さんははじめて読みました。
 安楽椅子探偵もの。このジャンルは難しいのでしょうね。
 一応、読者にきちんと情報を与えておいてから、はい、こうですよと答えを出して、その答えが読者を感心させるものでなければなりません。
 この本には、そういった「発想の転換」と呼べるような驚きが確かにあり、感心させられました。
 ただ自分としては、主人公座間味くんのイメージを最後までつかむことが出来ず、先に「月の扉」を読んでおけば良かったなぁと反省しています。

 この本も藍色さまのブログ「粋な提案」のこの書評を見て読みました。いつもありがとうございます。


 *注意*以下はネタバレがあります。

 トリック的にはしょぼい密室殺人事件「貧者の軍隊」ですが、内側から鍵をかけることに意味がないという発想は素晴らしいと思いました。
 作者は基本的にこういう発想の転換をこのお話のモチーフとしているようです。
 ラストの「再会」についても、「弱者としての劣等感が破滅させた」という認識をひっくり返して、「本当に弱者だったのか」「弱者でなかった故の破滅への道があったのではないか」と考えを進めていき、結論に結びつけていきます。
 これが書きたいのは判ります。判りますが、小学生の前でその父親をこんな風に言える人・・・。想像できません。
 あと、生体認識については、死体や偽物を認識してしまわないように技術がどんどん進んでいるようです。
 「心臓と左手」の発想の転換もなかなか素晴らしいものですが、賞味期限の短いアイディアになってしまいそうです。
 (静脈認証では血液の流れをみて、生きている人でないと認証しないという情報もあります)

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空飛ぶタイヤ

空飛ぶタイヤ

『空飛ぶタイヤ』

著者/訳者名 池井戸潤/著
出版社名 実業之日本社 (ISBN:4-408-53498-6)
発行年月 2006年09月
サイズ 489P 20cm
価格 1,995円(税込)

 面白い本でした。久しぶりに夢中になり、睡眠不足になってしまいました。

 2004年の「三◆ふそうトラック・バス」のリコール隠し事件を題材にして、事故を起こした赤松運送赤松社長を主人公に、三◆自動車の沢田、三◆銀行の井崎などの目を通して、事件を描いています。
 フィクションを現実と比較するのは意味はありませんが、三◆自動車は大型車両を作っている三◆ふそうとは別会社であり、この事件の前に起きた2000年のリコール隠し事件以降はこのような問題を起こしていないそうです。沢田を描く上で、自動車とふそうを一緒にしているものと思われます。
 また、自動車は外資(ダイムラー・クライスラー)が入っており、旧財閥系とは少し違った文化があるのでは無いかと思います。
 2004年の三◆自動車は本当にかわいそうな状態で、マスコミからのバッシングがひどく、ショールームはがらがら。釣り友達がその年にデリカを買っていますが驚くほどサービスが良かったそうです。
 銀行についても、自分の感覚では大阪的な「三#住友銀行」に対して、スマート(東京的)で、行員も洗練されていて(育ちが良くて、まじめな坊ちゃんタイプ)個人的には悪い印象を持っていません。
 貸し出し態度はめっさ保守的で、NewMoneyはなかなか出してくれませんが、業績が悪いときも∪FJのように露骨に資金の引き上げを図るわけではなく、与信枠は維持してくれる銀行でした。
 一皮剥いた内部がどうなっているかは判りませんが、ここまで悪く書くのですから、池井戸さんの出身銀行は「三◆」なんでしょうね(Wikipediaによればその通りでした)。
 ということで、三◆にはとてもかわいそうな本になっています。ここまで悪く書かなくても・・と思ってしまいます。
 とても面白い本なので、三◆自動車に乗っていない人、浦和レッズファンでない人にはお勧めかもしれません。

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