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果ての花火 銀座開化おもかげ草紙

果ての花火 銀座開化おもかげ草紙

『果ての花火 銀座開化おもかげ草紙』

著者/訳者名 松井今朝子/著
出版社名 新潮社 (ISBN:978-4-10-474202-8)
発行年月 2007年08月
サイズ 256P 20cm
価格 1,575円(税込)

 直木賞受賞後第1作になるのでしょうか?
 明治初期という激動の時代を舞台にして、主人公が仇を追っている士族ということであれば、どうしても天下国家を語るような堅い話に行ってしまいがちですが、流石に松井さん、主人公の内縁の妻「比呂」などを通して女性的な柔軟な視点で話を進めていきます。
 ラストが前回と同じ感じで終わっていますので、まだ次がありそうです。
 楽しみに待ちたいと思います。

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明日この手を放しても ◆桂望実/〔著〕

明日この手を放しても

『明日この手を放しても 』

著者/訳者名 桂望実/〔著〕
出版社名 新潮社 (ISBN:978-4-10-303351-6)
発行年月 2007年06月
サイズ 253P 20cm
価格 1,365円(税込)


 このニュースにあるように、アソシエイト・プログラムで許可されたサイトでも、使い方によっては使用禁止にされてしまうようです。
 だからどうだと言う訳ではありませんが、ネット上の著作権についてはどんどん厳しくなってくるのが予想されます。こういう事もだんだん許されなくなってくるのでしょうか?

 さて、良いお話でした。
 難を言えば、さも問題があるように書かれる兄貴が良い男すぎることでしょうか。

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鯨の王

鯨の王

『鯨の王』

著者/訳者名 藤崎慎吾/著
出版社名 文芸春秋 (ISBN:978-4-16-326000-6)
発行年月 2007年05月
サイズ 476P 20cm
価格 1,890円(税込)

 とても面白く読めましたが・・、ヤッパリありえねー。
 「ハイドゥナン」もけっこうありえないお話でしたが、すごくこんなのもアリかな?と思ったのですが・・。
 これはやっぱちょっと無理でしょう。
 でも、繰り返しになりますが、とても面白く読めました。

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正義のミカタ

1985年の奇跡

『正義のミカタ』
I’m a loser


著者/訳者名 本多孝好/著
出版社名 双葉社 (ISBN:978-4-575-23581-4)
発行年月 2007年05月
サイズ 413P 20cm
価格 1,575円(税込)

 本多さんは、初めて読みました。
 
 正義の「ミカタ」・・味方、見方
 I 'm a loser   私は負け犬・・・。

 一癖もふた癖もありそうな題名です。
 確かに題名にふさわしいラストになっています。
 バンドものやスポーツもののような単純に突っ走る青春ものも良いのですが、こういう風に変化球を投げることで問題提起まで行かなくとも読者に考える余地を与える本はすばらしいと思います。
 ですから、本日毎日新聞の朝刊に載っていた、双葉社の広告「読み味爽快!!」にはちょっと疑問が残ります。

 パパブッシュの湾岸戦争のとき、クイズ番組のパネラーなどで人気があった米国人弁護士が、「アメリカの正義」を強く主張していました。今となっては、彼にしても「アメリカの正義」を振りかざすくらいしかコメントのしようがなかったと思うのですが、当時、その言葉を是認する隣人が多かったことに驚かされました。
 正義なんか100人いれば100通りあるものです。
 それでも、湾岸戦争はイラクのクェート侵攻という大儀がありました。
 さすがに小ブッシュのイラク戦争で「アメリカの正義」は多くの人から否定されるものになっています。

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1985年の奇跡

1985年の奇跡

『1985年の奇跡』

著者/訳者名 五十嵐貴久/著
出版社名 双葉社 (ISBN:4-575-23472-9)
発行年月 2003年07月
サイズ 352P 20cm
価格 1,785円(税込)

 僕の高校時代より、10年ほど後の世代ですね。
 おにゃんこって、確かに昔流行りましたが、ぜんぜん興味がなかったので国生さんくらいしか名前を知りません。
 当時の高校生には大きな影響を及ぼしていたのですね。
 閑話休題
 前半部分はなんじゃこりゃと思いながら読んでいましたが、夏の予選が終わった後、青春小説らしくなりました。
 良い本でした。

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天国はまだ遠く

天国はまだ遠く

『天国はまだ遠く』

新潮文庫 せ-12-1
著者/訳者名 瀬尾まいこ/著
出版社名 新潮社 (ISBN:4-10-129771-1)
発行年月 2006年11月
サイズ 183P 16cm
価格 380円(税込)

 なんか、毎週読んじゃってますね。
 良いと思うと、薄くて、読みやすいのでどんどん読めてしまいます。
 この本は、真っ当に良い本でした。

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カラフル

カラフル

『カラフル 』
文春文庫 も20-1
著者/訳者名 森絵都/著
出版社名 文芸春秋 (ISBN:978-4-16-774101-3)
発行年月 2007年09月
サイズ 259P 16cm
価格 530円(税込)



 Akの本。
 良い本でした。「カラフル」の意味が心にしみてくるようでした。
 「売り」や「不倫」や「いじめ」や「窓際」などの世の中のマイナスが一杯出てきますが、逆に美しいものもたくさん世の中にはある。一人の人間中にもきれいなものと汚いものが一杯詰まっている。
 AKがNEに読ませたいと思っているのも、まあ、良いのかなと思います。
 (もうちょっと後の方がよいようにも思うのですが、女は女同士、精神年齢がわかっているのでしょう)

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幸福な食卓

幸福な食卓

『幸福な食卓』
著者/訳者名 瀬尾まいこ/著
出版社名 講談社 (ISBN:4-06-212673-7)
発行年月 2004年11月
サイズ 231P 20cm
価格 1,470円(税込)

 Akのお薦めの本。
 確かに良い本だと思う。
 自分としては、全体の流れがつかみにくく、展開が唐突な感じを受けたが、個々のお話それぞれを見れば違和感があるというわけではない。
 「温室デイズ」で、瀬尾さんに対しての自分の評価が間違ってたとわかったが、それを裏付けるような本。
 読むときの順番は重要だと痛感しました。

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インシテミル

インシテミル

『インシテミル』
著者/訳者名 米澤穂信/著
出版社名 文芸春秋 (ISBN:978-4-16-324690-1)
発行年月 2007年08月
サイズ 447P 20cm
価格 1,680円(税込)

 米澤さんのミステリィの中も、ゲーム感覚が強いと思われる1冊。
 ゲームやパズルとして読む分には良いのだと思いますし、最初の注意書きで米澤さんもそれを宣言しているということでしょう。
 自分が米澤さんに望んでいるのは「さよなら妖精」なので、ちょっと方向が違いますが・・。
 余談ですが、1千万円の札束は高さが10センチ位なので、ちょうどレンガくらいの大きさになります。
 4千万円で山を作ると言うことは・・。お札は5千円札だったのでしょうか!?
 
 この本も藍色さまの「粋な提案」の書評を見て読みました。藍色さまにはいつも良い本を紹介していただいて、感謝しています。
 トラックバックも送らせてもらいました。ありがとうございました。

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ソロモンの犬

ソロモンの犬

『ソロモンの犬 』
著者/訳者名 道尾秀介/著
出版社名 文芸春秋 (ISBN:978-4-16-326220-8)
発行年月 2007年08月
サイズ 334P 20cm
価格 1,400円(税込)

 道尾さん、先日CATVの番組でインタビューを受けているのを見ましたが、なかなかの好青年でした。
 最後に、新作を2つほど紹介していたので、もしかすると今年中にもう1冊読めるかもしれません。

 さて、いつもの叙述系のトリックですが、今回も上手にかつがれてしまいました。
 登場人物では主人公の秋内、その思いの人智佳は良いカップルで実にほほえましい。
 さらに、動物生態学者の間宮助教授は傑作で、上記のインタビューの中でも「シリーズ化しないのか?」の質問が出ていました。
 道尾さんはやんわり否定したような感じですが、これまでの本よりはシリーズ化がしやすい本なのではないでしょうか。

 追記 この本も藍色さまの「書評」を読んで図書館に予約を入れたのでした。
 いつも本当にありがとうございます。トラックバックを送らせていただきます。

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片耳うさぎ

片耳うさぎ

『片耳うさぎ』
著者/訳者名 大崎梢/著
出版社名 光文社 (ISBN:978-4-334-92564-2)
発行年月 2007年08月
サイズ 282P 20cm
価格 1,575円(税込)



 大崎さんの成風堂書店シリーズ以外では初の本。
 小学3年生の奈都一家は父親の事業の失敗で田舎の大きな家(元は庄屋)に居候することになった。
 母方の祖母の病気のために、一人で取り残されることになった奈都は、級友の「おねえちゃん」の中学生さゆりに助けを求め、二人は1週間を一緒に過ごすことになったが、このお屋敷には様々な謎が・・・。
 こう書くと、ホラーみたいですが、女の子2人の冒険、一族の謎を解くミステリィになっています。
 田舎の旧家というと、どうしても犬神家的なのりになってしまうところですが、その辺りのドロドロを上手くドキドキに変えようとする作者の努力が実っていると思います。
 楽しい本でした。

 この本も、藍色さまのブログ「粋な提案」のこの記事を読んで図書館に予約しました。トラックバックを送らせてもらいました。いつもありがとうございます。

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夏の力道山

夏の力道山

『夏の力道山』
著者/訳者名 夏石鈴子/著
出版社名 筑摩書房 (ISBN:4-480-80397-1)
発行年月 2006年09月
サイズ 169P 20cm
価格 1,365円(税込)

 主婦で、仕事をして、子供を生んで育てて・・。
 Akを含めて、世の中の女性は本当に大変だと思います。
 この本も身につまされる内容が一杯で、なかなか辛いものもあります。
 自分もTkを保育園に送りに行ったことがありますが、なかなか辛い経験でした。
 やっぱり、それから後はなるべく行かないようにしました(そのしわ寄せはAkに行ったわけですが・・)。
 自分の実家では、母は専業主婦で、何もかもやっていました。父に対する要求は、包丁を研ぐことくらいで、 火事は全くさせませんでした。
 勿論子供の自分も全く何もせずに育ってきたので、洗い物をしろとか、洗濯物を干せなどと言われても、不当な要求をされたという感覚しかありません。
 という、ひどい夫である自分がコメントするのは難しいですが、まあ、主婦は偉大だということで、一つ穏便にお願いします。

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温室デイズ

温室デイズ

『温室デイズ』
著者/訳者名 瀬尾まいこ/著
出版社名 角川書店 (ISBN:4-04-873583-7)
発行年月 2006年07月
サイズ 203P 20cm
価格 1,365円(税込)

 学級崩壊、いじめを扱った物語。
 今まで読んだ瀬尾さんとはかなり違っていいます。
 これまでのお話の、ブラウン管の中か、スクリーンの中にいるかのように存在が希薄な登場人物たちが暖かいお話を演じている・・。という感じから、はっきり顔の見える主人公たちが、苦悩しているのが実感として伝わってくるように思いました。
 自分の職場のお話を書く(しかもかなり悲惨な状態を書く)のは瀬尾さんとしても勇気がいることだったと想像します。
 正直言って、瀬尾さんを見誤っていました。この本には大変感銘を受けました。
 (ラストのエピソードは、ちょっと疑問でしたが・・。やはり、救いがないと・・ということなのでしょうか?)

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男の縁

男の縁

『男の縁』
乙川優三郎自撰短篇集 武家篇
著者/訳者名 乙川優三郎/著
出版社名 講談社 (ISBN:4-06-213545-0)
発行年月 2006年09月
サイズ 229P 20cm
価格 1,785円(税込)

 乙川さんの自薦短編集。
 「悪名」「男の縁」以外は既に「むこうだんばら亭」「武家用心集」「芥火」に収録されている作品で、読んでいる(はず)だが、忘れていたので充分楽しむことが出来ました。
 向椿山の悲しさが意識の億に残っていたようで、読み始めると、ああ・・これはとつい読む手を止めてしまったり、忘れているようで忘れていないようなそれはそれでなかなか楽しい読書でした。
 

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いつか、虹の向こうへ

いつか、虹の向こうへ

『いつか、虹の向こうへ』
著者/訳者名 伊岡瞬/著
出版社名 角川書店 (ISBN:4-04-873612-4)
発行年月 2005年05月
サイズ 323P 20cm
価格 1,575円(税込)

 第25回横溝正史ミステリ大賞&テレビ東京賞W受賞作

 「水上の・・」に続いて、こてこてのハードボイルドでした。
 ハードボイルドは最近あまり読んでいなかったので、意図したものではないですが、続けざまに読んで少しそちらの方が恋しくなってきました。
 原さんはどうなったのでしょうか?続編が出ていないかチェックしてみなければ・・。

 驚いたのは、カバーの写真です。こんなに本の内容とあっていて、素晴らしい写真があるとは・・。
 まさか合成ではないでしょうね・・。

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強運の持ち主◆瀬尾まいこ/著

強運の持ち主

『強運の持ち主』
著者/訳者名 瀬尾まいこ/著
出版社名 文芸春秋 (ISBN:4-16-324900-1)
発行年月 2006年05月
サイズ 224P 20cm
価格 1,300円(税込)

 瀬尾さんも3冊目になります。読みやすいし、良いお話ですが今イチ心に残りませんね。
 AKがなにかすすめていましたが・・、「温室デイズ」だったか?
 いずれにせよ、そのうち読むことになるのでその時のお楽しみにしておきましょう。

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花宵道中

花宵道中

『花宵道中』
著者/訳者名 宮木あや子/著
出版社名 新潮社 (ISBN:978-4-10-303831-3)
発行年月 2007年02月
サイズ 251P 20cm
価格 1,470円(税込)

第5回R‐18文学賞大賞&読者賞ダブル受賞作

 R-18というと、何となくバスの中で読むのが恥ずかしい感じがしますし、まあ確かにそういう描写もあるのですが決してそういう本ではありません。
 宮木さん、すごく上手い人です。連作短編(中編)になっていますが、ちゃんと裏を返す形になっていて感心させられました。
 変な方に引っ張られないで、良い本を書いて欲しい作家さんがまた出てきました。

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俳風三麗花

俳風三麗花

『俳風三麗花』
著者/訳者名 三田完/著
出版社名 文芸春秋 (ISBN:978-4-16-325860-7)
発行年月 2007年04月
サイズ 324P 19cm
価格 2,300円(税込)

 直木賞の候補作でというだけで手に取った本でしたが、思いの外面白く、感心しました。
 俳句って、こうやって作るんですね。
 この本を読んだ後でNHKで俳句の番組があり、同じように句会をやっていたのでつい見てしまいました。
 確かに、17文字で森羅万象、喜怒哀楽全てを表してしまおうという、俳句の深さを感じました。
 俳句を横糸に、句会に集まる3人の生い立ちも個性も違った女性の成長を縦糸にして出来たお話ですが、
 縦糸も充分面白く、思わぬ拾いものでした。

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1950年のバックトス

1950年のバックトス

『1950年のバックトス 』
著者/訳者名 北村薫/著
出版社名 新潮社 (ISBN:978-4-10-406606-3)
発行年月 2007年08月
サイズ 254P 20cm
価格 1,575円(税込)

 特にジャンルが無く、ショートショートから短編といったお話を集めた本です。
 表題「1950年の・・」はとても良いお話で印象も良いですが、自分としては最後のお話が「ひとがたながし」の後日談になっていて印象的でした。
 自分があのお話にどんなに感動していたのか・・。じわじわと確認させられるようなお話でした。

 やっぱり、あれで直木賞を取れないのはおかしいと思えてきました。
 まさか、選考した人みんなが大森さんのように否定的な感想を持っているとも思えないのですが・・。

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海辺の博覧会

海辺の博覧会

『海辺の博覧会 』
著者/訳者名 芦原すなお/著
出版社名 ポプラ社 (ISBN:978-4-591-09884-4)
発行年月 2007年08月
サイズ 205P 20cm
価格 1,470円(税込)

 芦原さんは僕より若干年上なので、きわどいところでわからない事が多いが、あの頃の元気いっぱいの子供たちの姿を見ると、懐かしさで一杯になります。
 残念ながら、僕自身は内弁慶ないじめられっ子で、今以上に感情の起伏が多い割にボーとしている子供だったので、彼らと同じように元気いっぱいの子供時代を過ごしたわけではないのですが、やっぱり懐かしい。

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水上のパッサカリア

水上のパッサカリア

『水上のパッサカリア 』
著者/訳者名 海野碧/著
出版社名 光文社 (ISBN:978-4-334-92541-3)
発行年月 2007年03月
サイズ 345P 20cm
価格 1,470円(税込)

第10回日本ミステリー文学大賞新人賞

良くできたハードボイルドです。
主人公の恋人「奈津」があまりにも素敵で、まあ、中年の男性にとって一つの理想像なのかもしれません。
でもな~、結局主人公はガジェットを愛するように奈津を愛していたのかなぁ・・?
というのが、ラスト近くでわかる事にたいする感想。

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青年のための読書クラブ

青年のための読書クラブ

『青年のための読書クラブ 』
著者/訳者名 桜庭一樹/著
出版社名 新潮社 (ISBN:978-4-10-304951-7)
発行年月 2007年06月
サイズ 231P 20cm
価格 1,470円(税込)

 上流階級の子女が集う女子高校の中で、異端的集団である「読書クラブ」における陰謀と悲喜劇・・。
 という感じでしょうか?
 面白いですね。桜庭さんの最も得意とする分野ではないでしょうか?

 今、最も楽しみな作家の一人になってきました。

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