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2007年6月

2007.06.29

イリアム◆ダン・シモンズ/著

イリアム

『イリアム』


海外SFノヴェルズ
著者/訳者名 ダン・シモンズ/著 酒井昭伸/訳
出版社名 早川書房 (ISBN:4-15-208749-8)
発行年月 2006年07月
サイズ 782P 20cm
価格 3,150円(税込)

 BK1がブリーダーシステムをやめてしまったので、7&Yにリンクしています。
 Amazonにリンクしたいのですが、やり方を調査中(Amazonはアフリエイトがあるので怒られなさそう)。

 さて、厚くて(782頁2段組)重い本でしたが、やっと読み終わりました。
 シモンズらしく、ギアがあがってからの加速がものすごく、後半これでホントに終わるのかしら・・?と変な心配をしてしまいました。
 案の定、これだけ長いのに、続編(オリュンポス、上下巻合計1028頁)の壮大な予告編で終わってしまいました。(あっ、勿論ちゃんと終わっています。見事に・・。ただ、続編への期待をぐいぐい盛り上げる終わり方。)
 自分は、悪い終わり方の例として、よく映画版エヴァ1作目をあげますが、(だって全然終わってないんだもの。どうしても次を見なければいけなくなってしまう、そして2作目はマスターベーション落ち・・。エヴァファンの人すいません。無知な私の偏見です)それとは全然違います。
 若い頃なら、喜々としてオリュンポスを読むのでしょうが、最近老眼がきつくなってきて、小さい字を大量に読むと疲れるんですよね・・。でも読むんだろうなぁ。
たぶんこの週末から読みます。
 ハイペリオンシリーズ(4冊)に充分匹敵するおもしろさです。もう少し若かったらなあ・・。こういうフルコース(本当にフルコースという表現がぴったりです。いろいろな料理が一杯出て、美味しくて、おなかいっぱいになります)を読んで腹一杯になって、睡眠不足で目が赤くなっちゃうんですよね。

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2007.06.25

はなうた日和◆山本幸久/著

はなうた日和

『はなうた日和』


著者/訳者名 山本幸久/著
出版社名 集英社 (ISBN:4-08-774767-0)
発行年月 2005年07月
サイズ 224P 20cm
価格 1,575円(税込)

 山本幸久さんは、上手いのだろう。
 とても読みやすいお話だが、最後に、ぐっと来たり、にやっとしたり・・上手に読者をもてあそんでくれる。
 3冊読んだが、まだまだ未読本があって、楽しみにしています。

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ひなのころ◆粕谷知世/著

ひなのころ

『ひなのころ 』

著者/訳者名 粕谷知世/著
出版社名 中央公論新社 (ISBN:4-12-003719-3)
発行年月 2006年04月
サイズ 219P 20cm
価格 1,575円(税込)

 「アマゾニア」の粕谷さんの本です。
 粕谷さんは、愛知県の出身。これは、作者自身のふるさとを舞台にしたもので、少女の成長を丹念に描いたとても好感の持てる作品です。
 もっと話題になっても良い出来だと思うのですが、あまり評判を聞きませんね。
 古い家で、おひな様が最初に出てくるので、梨木さんの2番煎じみたいに思われてしまうのでしょうか?

 読んでみてもらえば、良さがわかると思います。

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蒼路の旅人◆上橋菜穂子/作

蒼路の旅人

『蒼路の旅人 』

偕成社ワンダーランド 31
著者/訳者名 上橋菜穂子/作 佐竹美保/絵
出版社名 偕成社 (ISBN:4-03-540310-5)
発行年月 2005年05月
サイズ 365P 22cm
価格 1,575円(税込)

 話が急に大きくなってきました。国レベルが世界レベルに。
 上橋さんのファンタジーは、個人レベルがいつの間にか国レベルの大問題に直面し、そこを切り抜けて感動のラスト・・というパターンを踏んでいると思いますが、いよいよ世界レベルになってしまいました。
 作者の意図以上に物語が広がっていってしまうことはよくあることだと思います(イギリスの眼鏡をかけた魔法使いの少年のお話のように)。
 要は、きちんと制御できるのかということです。
 いよいよラスト、「天と地の守り人」全3巻で大団円を迎えます。
 楽しみです。

 静岡市の図書館の予約状態を見ると、1巻が数件、2巻が十数件、3巻が二十数件になっています。
 巻を追うに従って予約が増えていく本は、ちょっと見かけません。
 それだけ、読む人を放さないお話なのでしょう。あああぁぁ・・・本当に楽しみです。

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天国のスープ◆松田美智子/著

天国のスープ

『天国のスープ 』
著者/訳者名 松田美智子/著
出版社名 文芸春秋 (ISBN:978-4-16-325660-3)
発行年月 2007年02月
サイズ 225P 20cm
価格 1,500円(税込)


 1杯のスープが結びつける、ちょっとした奇跡の物語・・。というととてもきれいですし、後味がとても良い本であることは認めます。
 しかし・・、どうでも良いことですが、納得できないこともあります。
 お姉さんは、どうして○○○○○でなければならなかったのでしょうか?
 妹は、大人同士できちんと恋愛して、別れた姉の恋人をここまで罵倒しなければならないのでしょうか?

 お姉さんは、弱者過ぎませんか?○○が不自由なだけで、ちゃんと判断できる大人ではなかったのですか?

 お姉さんの障害に家族が引きずられすぎかと思います。
 現実にはよくあることなのかもしれませんが、お姉さんを不幸にしてしまった原因の一端がこの家族にあることも否めないとちょっとひどいことを考えてしまいました。

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2007.06.21

青春デンデケデケデケ◆芦原すなお/著

青春デンデケデケデケ

『青春デンデケデケデケ 』
著者/訳者名 芦原すなお/著
出版社名 作品社 (ISBN:4-87893-220-1)
発行年月 1995年04月
サイズ 427P 20cm
価格 2,854円(税込)


 ブログ『本のある生活』のjuneさまにご紹介いただいた本です。ブログの書評をご参照ください。
 この上なにか足すこともないんでしょうが、本当に良い本です。大好きです。
 『聖の青春』で棋譜が読めないことがとても残念だったと同じように、近い世代なのに、ほとんど曲がわからないのがとても残念です。ビートルズのアルバムは一応全部聴いたはずなのですが、・・。
 「・・ビックノイズ」や「ギブソン」に比べて、とても近しい感じがします。

 さて、仮装大会で腕を折ってしまったTKですが、それを契機に学校への愛着が増したようで、入ってよかったと思っているようです。
 その高校の日本史のテストで「葛飾北斎が富士山を描いた46景の浮世絵は?」という問題が出て、悩んだ末に「冨嶽46景」と回答したそうですが、もちろん、「冨嶽36景」が正解。
 好評につき追加で10景描いて「裏富士」と呼ばれているそうです。さすが、進学校のテストえぐい問題を出す・・。と思いましたが、そんなトリビアみたいな問題で良いの・・?と突っ込みたくもなります。
 というわけでえぐい学校ではありますが、後9ヶ月、高校生活をエンジョイしてもらいたいものです。

 30年前は僕も藤枝東校で3年間男子クラスで、浮いた話はまったくありませんでしたがとても楽しい高校生活を送っていました。今になっては細かいことをあんまり覚えていないのですが、全体としてすごく楽しかったことだけは確かです。そのころの感じをこの本はよみがえらせてくれました。
 juneさま、本当によい本を紹介していただき、ありがとうございました。トラックバックも送らせていただきました。

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2007.06.19

サイン会はいかが?

サイン会はいかが?
『サイン会はいかが?』

ミステリ・フロンティア 32 成風堂書店事件メモ
著者/訳者名 大崎梢/著
出版社名 東京創元社 (ISBN:978-4-488-01739-2)
発行年月 2007年04月
サイズ 263P 20cm
価格 1,575円(税込)

 いや~、書店ものミステリィなんて、何冊も書くのは絶対無理と思っていましたが、大崎さんを甘く見てしまったようです。反省します。
 こうなったら、4冊目、5冊目も期待しています。
 書店って素敵ですね。夢がある仕事ですよね。
 藍色さまのブログ、『粋な提案』にリンクさせていただきます。トラックバックも送らせていただきました。ありがとうございました。

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神の守り人 帰還編

神の守り人 帰還編
『神の守り人 帰還編』

偕成社ワンダーランド 29
著者/訳者名 上橋菜穂子/作 二木真希子/絵
出版社名 偕成社 (ISBN:4-03-540290-7)
発行年月 2003年02月
サイズ 316P 22cm
価格 1,575円(税込)

 きちんと上手く収まりました。
 が、この前の本の「虚空の旅人」もそうでしたが、重要な登場人物がするっと消えてしまったり、
 OKと漂わすだけで、結果が出ていなかったり、次への仕掛けがたくさん用意されているようです。
 わくわくしています。
 これからの子供たちは、この本を読んでファンタジーにふれていくのかと思うと、
 しあわせだな~。と思います。
 海外のファンタジーは優れたものが多いですが、このシリーズはそれらに劣らず、
 ファンタジーの教科書としてなるべく多くの人に読んでもらいたいものです。

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2007.06.18

6/17の釣り

土曜日は通院のため、日曜日に安倍川西岸に。
ここは、用宗港の黄灯台側の入り口のすぐ手前で左折して、突き当たりまで走ると若干の駐車スペースがあります。
先々週は良かったのですが、今回は、キスは居るものの、散ってしまっているようで、最初の1投で思わぬ近くで1匹(15cmくらい)あげてからは、アタリがなくなってしまいました。
周りのベテランの人たちは、ぼつぼつあげているのですが、引き出しのない僕には何も出来ることがなく、すごすごと退散しました。
投げると左に行ってしまうことが多く、全然ダメ。
良いところのない釣りでした。

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2007.06.12

竜時 03-04 ◆野沢尚/著

竜時 03-04

『竜時 03-04 』
文春文庫 の12-3
著者/訳者名 野沢尚/著
出版社名 文芸春秋 (ISBN:4-16-768703-8)
発行年月 2006年05月
サイズ 388P 16cm
価格 600円(税込)

/----------------2007/6/15
ビーケー1に画像がなかったので、あらあらと思っている内に日数がたってしまいました。
龍時のシリーズの最終巻。続きが読めないのが残念です。
今回は、「監督」以外の人の描写は押さえられていて、その分試合の白熱感がすごい。
ここに来て、日本屈指のサッカー小説という評価もうなずけるものになってきています。
それだけに、ここで終わってしまうのは本当に残念です。
惜しい人を亡くしてしまったのですね。ご冥福をお祈りします。

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2007.06.11

バッテリー 2

バッテリー 2
『バッテリー 2』

角川文庫
著者/訳者名 あさのあつこ/〔著〕
出版社名 角川書店 (ISBN:4-04-372102-1)
発行年月 2004年06月
サイズ 350P 15cm
価格 580円(税込)

 6月8日の夜移動して、9日の朝から10日のお昼過ぎまでUSJに行っていました。
 「ハリウッド・ドリーム・ライド」に3回、「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」に3回乗りました。
 「ハリウッド・・」は3回目に先頭に乗ることが出来て、すごくラッキーでした。
 4回目に並んでいたら、雷雲が来たそうで停止してしまい結局乗れず仕舞いでした。
 印象に残ったのは、ミュージカルの「Wicked」です。西の魔女と北の魔女の友情を舞台にしています。
 西の魔女のソロが素晴らしく、鳥肌が立ちました。僕たちが見に行ったときは空席がずいぶんあってちょっと残念でした。USJに行ったら、是非見てもらいたいアトラクションです。

 さて、バッテリー1,2はこの旅行中に読みました。
 2は、さらにステレオタイプな人たちのオンパレード。野球部の先輩や監督の先生、校長先生も。
 かんべんしてくれよ・・というようなダメ大人たち。
 こんなだめなやつばっかりじゃ、とっくに日本は終わってるよ・・。
 あさのさん、取材してます?
 本当に、取材してますか?
 嫌な主人公を引き立たせるために、ダメな大人を配置しているのでしょうが・・。

 息子は中学で野球をやっていました。監督の先生は、私より若い。正直問題もありました。
 でも、彼ら(2人)のひたむきさを見ていると、とてもじゃないが悪く言えません。

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バッテリー

バッテリー
『バッテリー』

角川文庫
著者/訳者名 あさのあつこ/〔著〕
出版社名 角川書店 (ISBN:4-04-372101-3)
発行年月 2003年12月
サイズ 262P 15cm
価格 540円(税込)

 主人公の「巧」君がとっても嫌なやつで、出てくる大人がみんなステレオタイプでがっかりしてしまう。
 この本が何故評価されているかイマイチわからない。
 さらに、「あとがき」は最低。
 面白いので最後まで読むつもりですが、「あさのあつこ」さん、このあとがきは変ですよ。
 「弥勒の月」は、すごく嫌な話だった上にラストはバタバタでしたが、これだけの人なのでしょうか?

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2007.06.07

まだ見ぬ冬の悲しみも

まだ見ぬ冬の悲しみも
『まだ見ぬ冬の悲しみも』

ハヤカワSFシリーズJコレクション
著者/訳者名 山本弘/著
出版社名 早川書房 (ISBN:4-15-208699-8)
発行年月 2006年01月
サイズ 346P 19cm
価格 1,785円(税込)

 『アイの物語』の山本さんの短編集です。
 山本さんのSFは、「センス・オブ・ワンダー」が生きていて、僕にとってはとても楽しいものですが、一般受けするかどうかはちょっと判断できません。
 若かった頃、胸をときめかせながら(って、恋愛じゃないんだから・・)読んだSFのテイストが強く感じられます。
 そういう、いわばオールドスタイルであるだけに、好き嫌いが分かれてしまうかもしれません。

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2007.06.06

虚空の旅人

虚空の旅人
『虚空の旅人』


偕成社ワンダーランド 27
著者/訳者名 上橋菜穂子/作 佐竹美保/絵
出版社名 偕成社 (ISBN:4-03-540270-2)
発行年月 2001年07月
サイズ 357P 22cm
価格 1,575円(税込)

 先週読んだのに、ブログを書くのをすっかり忘れていました。
 チャグムがちょっと見ない間に(?)すっかり立派になって、なかなか感心させられます。
 ここにきて悪役登場という感じですが、守り人シリーズと旅人シリーズで違うアプローチかもしれません。
 楽しみです。

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恋戦恋勝

恋戦恋勝
『恋戦恋勝』

著者/訳者名 梓澤要/著
出版社名 光文社 (ISBN:4-334-92514-6)
発行年月 2006年08月
サイズ 276P 20cm
価格 1,680円(税込)

 『女にこそあれ・・』の梓澤さんの連作短編集です。
 一応『馬琴の嫁』の「路」さんをシリーズの接点にしていますが、最初に1作以外は、ちょっと「どろどろ」した恋愛もので、梓澤さんって、こういうのも書くんですね・・。という感じ。
 もうちょっと情念が入っていなければ、宇江佐さんみたいに面白く読めたと思うのですが・・。

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2007.06.04

神の守り人 来訪編

神の守り人 来訪編
『神の守り人 来訪編』

偕成社ワンダーランド 28
著者/訳者名 上橋菜穂子/作 二木真希子/絵
出版社名 偕成社 (ISBN:4-03-540280-X)
発行年月 2003年02月
サイズ 288P 22cm
価格 1,575円(税込)

 昨日は、息子の学校の文化祭?で、仮装コンテストが行われた。息子も3年生で、最後の文化祭になる。
幸い、準優勝という良い評価をいただいて、すっかり舞い上がってしまったのか、その後のバンド演奏の時に、櫓から飛び降りて、腕を骨折してしまった。
 ヴォーカルの仕事は何とか果たしたようだが、学校一ギターの上手い子と学校一ベースの上手い子の友達だと言うだけで、晴れ舞台に立たせてもらったのに、全くのお調子者でしょうがない。

 閑話休題、やっぱり挿絵は二木さんが良いなあと言うのが先ず思ったこと。
 後半を読まなければ評価はできませんが、続きを読むのがとても楽しみ。

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6/2の釣り

6/2は、7時頃から安倍川西岸で釣りました。
4色~5色でアタリがあり、~17cm 6匹、メゴチ2匹をつりました。
メゴチはぬるぬるをいやがる人がいますが、砂をつけて、ぬるぬるを取っておくとうちに帰って砂を落とすだけでさばくことができます。
天ぷらにしても、生でもとても美味しい魚なので、一度食べてみることをおすすめします。
さばき方は、おなかをしたにして置いて、しっぽの方から背びれをこそげ取るように、頭まで包丁を入れ、そこから縦に腹の皮を残すように頭を落とします。
その後、背中をしたにひっくり返し、切った背骨を包丁で押さえながら、腹の皮を一気にしっぽの方に剥いてやります。
背骨を取り除いてやれば松葉のできあがりです。
ホームページを探せば、写真入りで紹介されていると思います。
とても簡単にさばけます。さばいた身は見たところエビのようで、味も淡泊で上品です。

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