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2006.11.27

一瞬の風になれ 1
イチニツイテ 
著者/訳者名 佐藤多佳子/著
出版社名 講談社 (ISBN:4-06-213562-0)
発行年月 2006年08月
サイズ 228P 20cm
価格 1,470円(税込)

 北上さんが絶賛しているが、どうなのでしょうか?
 この1冊を読んだところでは、あっと言う間に読めて、とても楽しかったという印象しかありません。
 2冊目、3冊目を読まないで結論を出すのは拙速というものでしょう。

さよなら妖精
創元推理文庫 Mよ1-3
著者/訳者名 米沢穂信/著
出版社名 東京創元社 (ISBN:4-488-45103-9)
発行年月 2006年06月
サイズ 360P 15cm
価格 780円(税込)

ボーイミーツガールもの、秋山瑞人の「イリアの空、UFOの夏」をおもいだしました。
イリアは最終兵器として、マーヤは崩壊寸前のユーゴスラビアの政治家志向の少女として主人公の前に現れます。
どちらの場合も平和で安定している現状が少女の登場により揺すぶられることになります。そして、どちらの場合も悲しいかな主人公はこの安定した枠の中から抜け出すことは出来ません。
「イリア・・」でも「さよなら・・」でも主人公は現実を把握できないまま少女を送り出してしまいます。
ただ、「イリア・・」の主人公は現実の虚構に気づいても、枠から脱出し得ないのに対し「さよなら・・」の主人公は枠からの脱出を図りながら挫折することになります。
さて、2つともに読んだ人なら、ここに書いたような共通点を否定しないと思います。ボーイミーツガールもののよくある筋書きなので、こんな共通点はわざわざあげるまでもないのかもしれません。
ただ、「イリア・・」の戦争と「さよなら・・」の戦争は虚構と現実という大きな隔たりがあります。
私たちの目の前で、ボスニアでも、コソボでもたくさんの人が死んでいます。
私自身、対岸の火事とそれについて真剣に考えたこともなかったことを反省しなければなりません。
それを取り込んで読者の前に提示したことで、「さよなら・・」は非常に優れたものといえるでしょう。
(勿論、「イリア・・」をけなしているわけではありません。というか、自分は「イリア・・」の方を好きな本としてあげるでしょう。あのラストの悲しさは何とも形容のしようがありません)。

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