« 2006年10月 | トップページ | 2006年12月 »

今頃読んですいません。

包帯クラブ
ちくまプリマー新書 X01
著者/訳者名 天童荒太/著
出版社名 筑摩書房 (ISBN:4-480-68731-9)
発行年月 2006年02月
サイズ 191P 18cm
価格 798円(税込)

体についた傷は癒しようがあっても、心についた傷は癒しようがないのかもしれません。
主人公の女子校生「ワラ」は「ディノ」との出会いの中で、傷ついたその場所に「包帯」をすることで、心の傷が癒されることに気づきます。
友人「タンシオ」「ギモ」「リスキ」そして「ディノ」らとともに「包帯クラブ」を始めます。
10年ほど前の高校生が携帯持ってたり、簡単にHP立ち上げたりするのに多少の違和感を感じましたが、それも時制の問題(本編以外の部分が未来のお話であると思えば無理はない)だけで、そんなことが本当に些末なことに思えるような素晴らしい本です。
この話を若い人たちが手に取りやすい新書本にして、なるべくたくさんの人たちに読んでもらいたいと心底思っている作者の姿勢が美しく、感動させます。
最近格差社会という言葉がよく出てきますが、人の生き方は一般に成功者と呼ばれる人たちの生き方が正しいわけではなく、勿論他に一杯素晴らしい生き方があり、勝ち負けなんか無い。
自分が本当にしたいように生きればいいし、本当に素敵なのは人のために何かしてやれることなんだと覚えておけるよう、心の隅に包帯を巻いておきます。

ワシントン・モニュメントとオベリスク
ちょっとした思い違いというのは誰にもあるかと思いますが、それを自慢げに家族に話してしまって冷や汗をかいたことはないでしょうか。
先日、自分はTkに「ホワイトハウスの前にあるのはオベリスクで、エジプトからとってきたものなんだよ」と言ってしまった訳なのですが、勿論それは私の思い違い、合衆国にあるオベリスクはニューヨークのセントラルパークにあるものが有名で、他にはあまりないようなのです。
ネットを見ていてそれを知り、昨日慌てて訂正しました。知ったかぶりしてはだめですね。
エジプトのオベリスクは1枚岩で出来ているのが普通で、略奪等によりエジプト国内には数基残っているだけで、パリやローマの公園にあったりするそうです(ウィキペディアによる)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

読み手の感性の問題か・・

七度狐
創元クライム・クラブ
著者/訳者名 大倉崇裕/著
出版社名 東京創元社 (ISBN:4-488-01292-2)
発行年月 2003年07月
サイズ 269P 20cm
価格 1,785円(税込)

 大井川の奥にあるらしい「杵槌村」を舞台に、春華亭一門会で起こる見立て殺人事件。
 横溝風のおどろおどろしい作品を意図していたのでしょうが、僕はどうもその辺の感覚が鈍いようで、なんかばたばたしているなぁと思っただけで終わってしまいました。
 ラストもぞっとするのが本当なのでしょうが鳥肌も立ちませんでした。
 最近感性が鈍ってきているのでしょうか?これも老化現象?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

一瞬の風になれ 1
イチニツイテ 
著者/訳者名 佐藤多佳子/著
出版社名 講談社 (ISBN:4-06-213562-0)
発行年月 2006年08月
サイズ 228P 20cm
価格 1,470円(税込)

 北上さんが絶賛しているが、どうなのでしょうか?
 この1冊を読んだところでは、あっと言う間に読めて、とても楽しかったという印象しかありません。
 2冊目、3冊目を読まないで結論を出すのは拙速というものでしょう。

さよなら妖精
創元推理文庫 Mよ1-3
著者/訳者名 米沢穂信/著
出版社名 東京創元社 (ISBN:4-488-45103-9)
発行年月 2006年06月
サイズ 360P 15cm
価格 780円(税込)

ボーイミーツガールもの、秋山瑞人の「イリアの空、UFOの夏」をおもいだしました。
イリアは最終兵器として、マーヤは崩壊寸前のユーゴスラビアの政治家志向の少女として主人公の前に現れます。
どちらの場合も平和で安定している現状が少女の登場により揺すぶられることになります。そして、どちらの場合も悲しいかな主人公はこの安定した枠の中から抜け出すことは出来ません。
「イリア・・」でも「さよなら・・」でも主人公は現実を把握できないまま少女を送り出してしまいます。
ただ、「イリア・・」の主人公は現実の虚構に気づいても、枠から脱出し得ないのに対し「さよなら・・」の主人公は枠からの脱出を図りながら挫折することになります。
さて、2つともに読んだ人なら、ここに書いたような共通点を否定しないと思います。ボーイミーツガールもののよくある筋書きなので、こんな共通点はわざわざあげるまでもないのかもしれません。
ただ、「イリア・・」の戦争と「さよなら・・」の戦争は虚構と現実という大きな隔たりがあります。
私たちの目の前で、ボスニアでも、コソボでもたくさんの人が死んでいます。
私自身、対岸の火事とそれについて真剣に考えたこともなかったことを反省しなければなりません。
それを取り込んで読者の前に提示したことで、「さよなら・・」は非常に優れたものといえるでしょう。
(勿論、「イリア・・」をけなしているわけではありません。というか、自分は「イリア・・」の方を好きな本としてあげるでしょう。あのラストの悲しさは何とも形容のしようがありません)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

惜しい人を亡くしました。

ウェルカム・ホーム!
新潮文庫 さ-27-10
著者/訳者名 鷺沢萠/著
出版社名 新潮社 (ISBN:4-10-132520-0)
発行年月 2006年09月
サイズ 251P 16cm
価格 420円(税込)

 鷺沢さんは初めて読みましたが、あざとすぎるほどうまい書き手です。
 この年齢でこれだけのものを書けたのですから、これから先どれほど
 良いものが書けたかと思うと、本当に惜しい人を亡くしました。

 見城さんの方の話に、ちょっとタイムリーなエピソードがあったので、
 びっくりするとともに、自戒しました。

 さて、11月22日にBUMPの新しいCDが出たため、

涙のふるさと
アーティスト BUMP OF CHICKEN
作曲 藤原基央
レーベル トイズファクトリー (規格番号:TFCC-89191)
発売日 2006年11月22日

 TKとAKははしゃいでいます。
 完全に2人の世界に入ってしまうので、AKと私は傍観しています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大崎さんも女性ですか・・。

晩夏に捧ぐ
ミステリ・フロンティア 26 成風堂書店事件メモ 出張編
著者/訳者名 大崎梢/著
出版社名 東京創元社 (ISBN:4-488-01730-4)
発行年月 2006年09月
サイズ 251P 20cm
価格 1,575円(税込)

 シリーズ2作目で早くも出張版とは・・。
 書店をミステリィは多いと思いますが、これだけ特化していては、
 展開が難しだろうと1作目には思いましたが、やっぱり、結構
 難しいんだろうなあと妙な納得をしています。
 2作目で大崎さんはとても期待できると確認できました。
 シリーズにこだわりすぎずにいろいろ書いて、合間に少しずつで
 いいから書店ものも書いてもらいたいと思います。
 1年に2冊も3冊も書けるものではないと思います。

後書きで著者が女性であることがはっきりしました。
最近女性作家の本ばかり読んでいるような気がします。
だめですねぇ(なにが??)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

やっぱり宇江佐さんが一番

恋いちもんめ
著者/訳者名 宇江佐真理/著
出版社名 幻冬舎 (ISBN:4-344-01233-X)
発行年月 2006年09月
サイズ 290P 20cm
価格 1,680円(税込)

 初期の短編集のような、市井の恋のお話をてらいもなくポンと書いたような本です。
 素晴らしい。さすが宇江佐さんです。思った通り外すことなくきちんと書いてくれます。
 ほんとに宇江佐さんのお話は良いですね。

 昨日は、勤めている会社の株がここ10年くらいの最安値になりました。
 上半期の業績が悪かったのはその通りですが、この株価はないだろうと思います。
 持株会で持っているだけですが、定期預金が減ってしまったような感じですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ホォルゥモォォォォl~

鴨川ホルモー
著者/訳者名 万城目学/著
出版社名 産業編集センター (ISBN:4-916199-82-0)
発行年月 2006年04月
サイズ 283P 19cm
価格 1,260円(税込)

 自分としてはマンガ的ですごく面白かったのですが、Akは評価が低いようです。
「図書館戦争」は大受けでしたが、これが面白く感じないのはやはり少年マンガの世界だからでしょうか?
秋山瑞人、奈須きのこ、うまくすれば西尾維新並の才能だと思うのですが・・・。
ところで、Akと話していてカバーの話になったのですが、Akはどうも「アビィロード」を知らないらしい。
夫婦でも世代の違いはどうしようもない・・。年の離れた女房を持つと・・、っておまえ俺と1つしか違わないじゃん。ただの天然?

 さて、高校サッカーの静岡県大会決勝で母校が敗れてしまいました。この年度はタレントが多く、非常に強いチームだっただけに残念です。
 同じ昨日、Tkが1回戦敗退で1年早く高校テニス部の活動を終えました(レギュラー組以外は、この段階で部活動を抜けるのが伝統のようです。進学校らしいし、個人競技のテニスらしい伝統です)。
 下手でも一生できるスポーツなので大事にしてもらいたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ファンタジーですね。

雪屋のロッスさん
ダ・ヴィンチブックス
著者/訳者名 いしいしんじ/著
出版社名 メディアファクトリー (ISBN:4-8401-1493-5)
発行年月 2006年02月
サイズ 189P 20cm
価格 1,155円(税込)

 「○○の○○さん」というテーマの短編集(ショートショート)。
 短い文章の中に「いしいしんじワールド」が広がっており、
 とても良い本になっていると思います。
 自分とまさに同じの「サラリーマンの斉藤さん」は
 マルジの話でサラリーマンの話ではないと思ってしまいましたが、
 違っているのでしょうか?

 さて、年末に向けて自分的に注目の本が次々に出てきます。

 宇江佐真理 「雨を見たか」伊三次シリーズの新作
 加納朋子 「モノレールねこ」新作(ただし子供向けらしい)
 マーティン 「剣嵐の大地」 氷と炎の歌シリーズ3部(3冊もの)
 冲方丁 「マルドゥック・ヴェロシティ」(3冊もの)
 梨木香穂 新作「水辺にて」 エッセ-
 飛浩隆 「ラギッド・ガール」廃園の天使シリーズ2冊目

 このあたりの本は、購入する予定(すでに5冊購入済み)なので、
 年末に一気に本が増えてしまいますね。

11月18日は浜川西岸でキス10匹。
寒くなりました。カッパを持って行くつもりだったのに忘れてしまい、
寒さで外に出られず、車の中の毛布で寝てしまいました。
7時半頃の遅いスタートで、9時過ぎに終わりましたが、ピンギスが
1匹くらいずつ釣れてきます。
アタリがはっきりしなく、おもしろい釣りではありませんが、先週の
安倍川西岸同様、粘ればまだまだ釣れたと思います。
(18日は医者に薬をもらいに行く日だったので、早じまいでした)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

女性の視線なのですね。

星降る楽園でおやすみ
著者/訳者名 青井夏海/著
出版社名 中央公論新社 (ISBN:4-12-003757-6)
発行年月 2006年08月
サイズ 258P 20cm
価格 1,575円(税込)

 う~ん、なんといったらよいのか・・。
 私設保育園の立てこもり型の人質事件で、身代金を要求された親、園児を人質にされて犯人に従わなければならない園長・保育士、 そして子供たちとうまく描けているのですが、いまいち緊迫感というか現実感がないんですね。
 「赤ちゃん・・」シリーズはその緊迫感のなさが良い味を出していたのですが、この本ではちょっと外しているような気がします。
 結構良い話なのですが、普通、こんな犯罪は成り立たない感じてしまって・・・。
 保育士の一人が男性なら、起こりえない話で、そういう意味でも女性ならではのお話だとは思います。
 青井さんもブレイクして欲しい人ではあるのですが、早い時期にTVドラマの原作に採用されるなど、追い風があっても乗り切れていない感じはします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ちょっと長すぎますね。

先週末は釣りに行きませんでした。
日曜日は良い天気だったのに、
雨になるだろうと思いこんでいたため、
夜更かししてしまって起きられず、
残念なことをしました。


風魔 長編時代小説 下
著者/訳者名 宮本昌孝/著
出版社名 祥伝社 (ISBN:4-396-63260-6)
発行年月 2006年03月
サイズ 506P 20cm
価格 2,205円(税込)

 宮本さんは地元静岡の作家さんですし、
風魔小太郎と関東公方○○の取り合わせという
なかなか面白い設定と、波瀾万丈のお話で
最初は期待どおり、大変面白く、すらすらと読めたのですが、
後半少し飽きました。

どうしてなのかな~?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ご当地もの

女(おなご)にこそあれ次郎法師
著者/訳者名 梓沢要/著
出版社名 新人物往来社 (ISBN:4-404-03292-7)
発行年月 2006年01月
サイズ 513P 20cm
価格 2,520円(税込)

 梓沢要さんは、地元の女流作家でした。
 徳川の最有力家臣の位置にいた「井伊」家が
 地元静岡の豪族であったとは知りませんでした。
 さらに、戦国時代のぎりぎり最後に徳川について、
 ここまでの地位を築いた井伊直政の力は驚嘆に値します。

 このお話は、その義母で女性ながら井伊家の当主となり、
 断絶の憂き目を見ながら、直政を立ててお家再興を果たした
 祐圓尼(次郎法師直虎)のお話になります。

 大きな感動を呼ぶような話ではありませんが、ご当地もので
 なくても、一読の価値はあろうかと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

疲れた3連休

3連休が終わろうとしていますが、なかなか活動的な3日間でした。
11/3 沼津に行って午前中仕事の後、島郷海岸で2匹、我入道海岸で1匹。
サイズは15cmくらい
11/4 浜川西岸で1匹(7:00~10:00)、そこで教えてもらった安倍川西岸(11:00~14:00)で17匹。
ピンギスでアタリがはっきりとわからないのに、あげてみるとかかっている感じ。
サイズはハゼ級、アタリがない分ハゼの方がおもしろいかもしれません。
ライトタックル(バス竿)などで十分いけると思いますので、家族連れで行ってみてはどうでしょうか?
11/5 7:30出発で、浜松で午前中仕事、午後浜北によった後帰宅(16:00)後すぐに図書館へ。
疲れました。
車の運転は、基礎体力と同じで訓練を怠るとどんどん疲れやすくなるようです。
正直、目の疲労から頭痛がします。
今日は早く寝ます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

10月に読んだ本3

あっという間に11月。もう後2月しかありませんが、
今年は早々とマイベストを決めてしまったので
(勿論、もっと良い本に出会えば変更するのも
やぶさかではありません)、読書日記も何か気楽に書けます。

先週の日曜日にNeと日本平動物園に行きました。
朝から雨で、開園直後にいったため、動物園臭が少なく、
さわやかに見ることが出来ました。
日本平にはゴリラは居なくなってしまったのですね。
若いゴリラが居たような気がしましたが、どこかに
いってしまったのでしょうか?

柳生雨月抄
著者/訳者名 荒山徹/著
出版社名 新潮社 (ISBN:4-10-460702-9)
発行年月 2006年04月
サイズ 394P 20cm
価格 1,890円(税込)

 モスラ・アンドレ・オスカルと、遊びすぎ。
 内容的にも若干平仄が合わないところもあり、
 単行本化するときはもうちょっと手を入れては・・。
 と思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年10月 | トップページ | 2006年12月 »